阿部眞士  (北九州市 八幡東区)  祐工窯


     
          二彩小皿 径12cm                       色絵小皿 径12cm                  白磁口紅鎬手鉢                     


      
白磁・色絵急須                         縞絵急須                           白磁口紅皿八寸
 

なぜ眞士さんのお父様の阿部祐工先生の元をお訪ねしたのか、定かな記憶はないのです。

「工芸花染」を開いて数年後、九州への焼物・作家をお訪ねする旅をした折、最終日に北九州八幡の阿部先生の工房を訪れたのです。
九州は小鹿田(おんだ)、小石原、高取などの間に湯布院なども入れながらの旅でした。
20数年前の湯布院は、まだまだ季節を肌で感じることのできる雰囲気のある町でした。別府温泉の奥座敷と言われていましたが、そろそろ観光化を始めた頃でもありました。
小鹿田の山間の集落は小雪の舞う寒い季節でした。山から流れてくる水、それで土を砕く臼の音、えも言えぬ別天地の中で、若い私は心から時間の流れを共有した思いでした。

もうすでに20年余りの時が過ぎ、小鹿田はたぶん観光バスでたくさんの人々を運び込む窯場なっているとと思います。

さて、最終日に阿部祐工先生とお約束してあり、最寄駅に迎えにいらしてくださったのが眞士さんです。彼はたぶんまだ20代後半の頃でした。

時代が流れ、2007年9月、眞士さんの展示会を花染の二階でしていただきました。濱田庄司から瀧田項一先生、阿部祐工先生、そして、阿部眞士さんへきちんと次の世代に伝えられていく幸せを感じています。
この間、彼はたくさんの賞を受け、大き花開いて、穏やかな温かいお人柄を一層大きくなさっています。


1983 九州産業大学芸術学部卒業。瀧田項一氏に師事
1985 父、阿部祐工のもとで作陶を始める
1988 国展にて工芸部奨励賞を受賞
1991 国展にて新人賞受賞
    以後、多数入選・受賞
    各地ギャラリー・百貨店で個展
2004 日本民藝館展にて日本民藝館賞を受賞


20数年前に初めて眞士さんと出会った頃、
彼の工房からいただいてきた水滴です。