佐藤 火圭 (群馬県群馬郡)

群馬県の倉渕村の、回りを山で囲まれた緑の中に彼の窯はあります。長い20数年のおつき合いの中で、何度となく訪れましたが、半地上式穴窯があり、窯を焚く松の大木が、所狭しと転がしてある風景は、何時たずねても、日頃の喧騒(けんそう)を忘れさせてくれる心地良い場所です。ゆっくりとした時間が流れていき、命が救われる思いがします。

しかし、いったん窯焚となると、実に豪快な工程です。1300℃の燃えさかる炎と熱と黒煙の戦場に変わるのです。4昼夜酸欠状態で焼き、最後に追い込みをかけ、焚き口をふさいで空気をしゃ断する。このいぶしを経て、須恵器が生まれるのです。無釉の作品は硬くしまり、渋くモダンな黒い器となるのです。

作品は作者と一体のものだと思います。個性が作品に表れます。自己主張が出すぎないで料理にも花にも調和する。物を入れて生き生きとしてくる器。使いたくなる器。しかし己をなくさない。…そこには、中世後半に滅んでしまった古代の器を現代によみがえらせたいという、熱い想いがあります。

又、須恵器と並んで、みごとな灰被りの作品、そして、青白細の作品も手がけています。




1.焼締中鉢 径16cm 高さ6cm


2.須恵器ポット 幅20cm 高さ15cm


3.灰被徳利 径9cm 高さ13cm
  ぐいのみ 径8cm 高さ5cm


4.灰被ビールコップ 径8.5cm 高さ12.5cm


5.灰被焼酎盃 径10cm 高さ9.5cm


6.灰被ぐいのみ


7 焼締片口小鉢 16.5×16×4.5cm


8.水さし 径16.5cm 高さ17.5cm


9.白釉ぐいのみ 径7cm 高さ7cm


10.須恵花入 径17cm高さ30cm


11.小花入 高さ13.5cm


12.粉引、焼締冷酒片口 径8.5cm 高さ12cm


13 粉引三方皿 19cm×14cm


14. 青白釉高台小鉢 径12.5×11.5 高さ6.5cm


15. 須恵器焼酎盃 径11cm 高さ8.5cm


16. 青白釉飯碗 大・小


17 灰被ポット 高さ18cn


18 .須恵器足付きカップ 高さ11cm


19.水滴 径8cm 高さ7.5cm


20.灰被箸置き 7〜9cmくらい


21.青白釉片口鉢 径22cm 高さ8cm


22. 灰被ビールコップ 径8cm 高さ13cm


23.須恵器長々皿 44cm×14cm 高さ3cm


24.灰被ぐいのみ 径8cm 高さ5cm


25.須恵器大皿 径35cm 高さ8cm


26.焼締急須 高さ9cm



灯油窯の作品



27.刷毛目小皿 径9cm


28.アサギ釉皿 径27cm 高さ5cm


須恵器の作品は言うに及ばず、青白釉の器に、私は今、心惹かれています。
手のひらでゆったりとした雰囲気をかもし出します。

十字高台青白釉湯のみ
直径10.5センチ・高さ8センチ

粉引銘々皿 17.5cm×12cm

粉引の釉薬を穴窯で焼くと、普通の粉引より青味を帯びた色になると同時に、炎で焼かれた部分が一層深い味わいになります