2017年12月以前の 日常つれづれに


  2018年(平成30年)2月9日

冷たい冷たい雪のチラつく日々を過ごしました。
2/3は節分、2/4は立春でした。日本の四季は確実に暦を刻みます。そして美しい行事があるのです。
我が家の節分は、家族の中に、鬼のお面をかぶって上手に演じてくれる人がいて、大笑いしてしまうのですヨ!。それはそれは自慢に値する出来栄えで、役者として貸し出したいくらいです。

  

年を重ねる程に食べる豆の数が増えて行き、「いつの間にこんな年になったのだろう~ねぇ~。」と毎年くり返します。人様から頂いたお菓子にも、日本の心を感じ、良いナァ~。と思わず写真をとりました

  

春はすぐそこまで来ています。明らかに日差しは優しく、温かみを増し、木々の芽はしっかり身支度を整え、万全体制で春を待っています。店の裏の紗羅の木は、しっかりした芽を付けて、日々、太陽の恵みを受け、スタンバイしています。

  

宿根草は、まだまだ先の事ですが、土の下できっと春を待っている事でしょう。楽しみです。

ごく最近、春の温く温くを思わせる様な本をお借りしました。
「大家さんと僕」(矢部太郎)さんのお描きになった漫画です。思わず矢部さん・・・と優しく「さん」づけをしたくなる・・・そんな本でした。
とつとつと描かれている事が、尚一層、人々の心に自然に暖かさをもたらすのでしょうね。私達はいつも人間関係で悩んでいますし、「誰かと暮らす、幸せ」(副題)をすっかり忘れてしまっています。

     

素朴そうに見えて、なかなか深い! 1コマ1コマ言葉の1ツ1ツが気が利いているのですヨネ~。不思議な世界に、うたた寝してしまいそうになります。
矢部さんは今もこの大家さんの2階で暮らしているそうです。87才の大家さんとの暮らしが永遠に続く事を願って、ボーっとテーブルに肘をついて考えてしまいます。

私には、1ツ大きな悔いがあります。20才代前半、とてもとても大切にしていた友人がいました。
音信不通になった彼女の事が、近年、妙に気持ちに引っ掛かってしまうのです。自分がおざなりにしたばっかりに、気がつくと全く連絡がつかない状態に陥ってしまっていたのです。
彼女も私も、周りの人達も、幾度か引っ越しをする中で見失ってしまったのです。ご縁をたどれば引き寄せられる・・・と思い込んでいたのですが・・・。
あまりに親しかったので、いつか又・・・とたかをくくっていたのでしょう。30才代~40才代・・・と仕事や、自分の事で忙しく、目先のことに追われてしまったのです。
どこかで「バッタリ出会わないかナァ~」と日々妄想するのですが、全く出会う事はありませんでした。
この「矢部太郎さん」の本を読み、大切な人を見失ってしまったことへの後悔と自責の念にかられ、ちょっとへこみます。
でも、まだまだ希望は失っておりません。たった1ツの手がかり「長岡京市乙訓高校第一回卒業生」と彼女から聞いた事があります。
懐かしいだけではない・・・人生のある時代を楽しさも悲しさも含めて生きた軌跡なのです。
矢部さんの様に、大切な人と偶然出会い、大切な人を大切に思う暮らしにホッとします。

まだまだ冷たい空気が漂う中、2月の展示会は「ギャベ」です。

GABBEH展 ギャベ
南 イラン・アマレ・カシュクリ族の人々が織る絨毯
2018・2・22〔木〕 - 3・3〔土〕
10:30 - 17:30 25日(日)・26日(月)休み



 「GABBEH」 ギャベと呼ばれる絨毯との突然の出会いから22年。その時の感動と喜びを忘れる事はできません。私共で初めて展示会をさせて頂いたのは今から18年前。別の大きな広い会場を借りて、それはそれは見事なギャベを床・壁一面にディスプレー致しました。素足でその上を踏んで頂きました。暖かさと優しさを併せ持つ美しいアートでした。その光景は今も目に焼きついています。それ以後、幾度となく花染の2Fでギャベ展をさせて頂きました。ギャベを追い続ける年月は幸せな時間でした。もし、これに出会っていなければ、とてもつまらない暮らしだったと思うと感慨深いものがあります。
これからも、このアートのような素敵で品質の高いギャベを探し、出会えることを願っています。そしてその情熱は、さらに私を熱くすることと思います。
2階いっぱいに広げます。ゆっくり座り込んで感触を味わって下さいませ。
小さなお座布団くらいの大きさ(40×40)のミニギャベも、とても良い絵柄で集まって来ました。
今回の展示会にご協力くださった、ギャラリーのオーナーを囲んで、より深い魅力をお聞き出来るのも楽しみです。
初日、22日(木)お見えくださいます。


3月は花染の35周年です。記念展は、やはり柴田雅章氏にお願いさせて頂きました。
先日2月4日、冷たい強風の寒い丹波路を身を縮めながら工房へ向かいました。幾十回お宅へお伺いさせて頂きましたが、お住まいは自然の中にあり、季節ごとにまったく異なった光景が広がります。冬枯れの季節も良いものです。
暮らし方も、その自然と共生し、穏やかな空気が流れているのです。
風や空気や土や森羅万象すべてが相まって彼の作品が生まれる事を実感します。私達には、到底はかり知れない厳しさとも対峙なさっていると想像できるのです。
新しい登窯も、ほぼ出来ておりました。作品を整理する倉庫を作っている・・・とご子息からお聞きしていたのですが、驚きました。
昔ながらの工法で、ご子息を中心に、自分達で作っているとの事です。たくさんの人達の応援あっての事とは思いますが、友人、知人達が力を注いでくれる人間関係にも美しいものを感じ取りました。

  

ご子息が建築の工程を細かく写真にしたものを、パソコンを開いて見せてくださいました。柱などのキザミも、勉強しながら、又大工さんに教えて頂きながら前へ進んでいる・・・との事に、ご子息が持っている人間力に脱帽です。
そんなこんなで、3/15(木)~3/24(土)柴田雅章作品展をさせて頂きます。35周年のイベントも企画していますので、どうぞお出かけ下さいませ。楽しいものに出来ます様頑張ります。



 2018年(平成30年)1月12日

初日の出がとても美しい元旦でした。神々しく輝き、山際から昇る太陽に思わず感嘆の声を上げ、大きく丸い太陽になるまで数分間、見惚れてしまいました。年令を重ねる度に益々、自然の美しさに感銘を受け、実に偉大な存在であることに驚愕するのです。

  

お天気に恵まれた三が日でした。毎年2日は初詣を致します。何十年ぶりに石切神社に行こう・・・と言うことになり早朝から出かけましたが、島本町より電車を乗り継いで約2時間の結構遠い道程でした。
これ又、参拝客の多さに呆然とし、信じがたい行列に圧倒されながらも、せっかく来たので・・・とここは辛抱しかありません。

  

それなりのお詣りを済ませはしましたが・・・。
その続きで梅田へ出て阪急百貨店まで・・・これが又、大変な事でした。言葉にならない人波にすっかり辟易した1日となってしまいました。
しかし、阪急百貨店の大きな5つのショウウィンドウは、四季折々見事な展開をして私達に夢を与えてくれているのです。見て帰りたいと正面に回りました。いつにも増して、豪華絢爛、圧倒されるスケールで、私達を魅了するに余りある世界観を構築していました。

     

「京都くらいの小さな街がちょうどいいネェ~」が、実感でした。凄くなくても良い・・・。私達の体力に合った落ち着いたお正月を・・・と、3日は仕切り直しです。
京都で何時も立寄るコーヒー屋さんの店先の趣ある門松に心癒され、ホッとした気持ちです。日本文化は健在です。

     

そこかしこのお正月飾りを見せて頂く事は、日本人としてこんな嬉しい事はありません。こうして三が日は大した事もなく無事終わりました。

話は変わります。私の実家の漆のお椀の話です。
私が里にある漆のお椀を欲しがったのは、ずいぶん前30年余り前の事です。子供の頃から大勢のお客様の折に使われる漆のお椀に心惹かれていたのです。実家で古くから使われていた漆の道具はたくさんありましたが、以前より、これだけは・・・と母に「これ頂戴ね・・・。」とねだると、母は「私が死んだらあげる・・・。」と何時も言うものですから、その内私も言わない様にしていました。
5年前、母が亡くなった時には、私も体調を崩し、6ケ月店を休んでいましたので、それどころではありませんでした。母の死後も2年程は実家に帰ることが出来ずにいました。
しばらくして義姉に「漆はどうした・・?」と聞くと、全部人にあげたとの事に、ショックでしたが、それも仕方のない事と諦めざるを得ませんでした。
その後、数ヶ月経った頃、実家から電話があり、別の場所にお椀らしき木箱が入っているとの話がありました。母の3回忌に帰り、その数個の木箱を開けてみると3種類の蓋付吸い物椀、蓋付菓子椀、蓋付煮物椀が出てきたのです。それは10客ずつセットになっていました。

  

母はまだ元気な折に私の為に別の場所に取り置いてくれていたのです。覚えてくれていたのです。
優しい母の心を受け取り、涙が止まりませんでした。母親とは何かとかけがえのないもの・・・。
それ以後、そのお椀をお正月のお雑煮椀として使う事にしました。

  

母の思いを込めて、お正月を迎える喜びをこの上もない幸せと気持ちを新たにするのです。
年賀状にも人々の気持ちが溢れています。皆さんに守られ育てて頂いていることを受け取り、自分を高め頑張って行きたいものだと思います。
今はもう12日。ろう梅の花の香りが芳しく香る中を店へ自転車を走らせながら、今年も元気でお客様を花染を大切にしたい・・・と誓うのです。
我が家の椿の花の蕾はまだ硬く、メダカは冬眠中ではありますが、例年のごとく切り干し大根をベランダに吊るし、冷たい風とお陽様を受ける光景は、やはり日本の四季があってこそです。

  

「日常つれづれ」はゆるく終わりたいと思います。
どうぞお風邪、インフルエンザ等にお気をつけてくださいませ。花染は暖かくしてお待ちしております。お遊びにお出かけ下さいませ


今年最初の展示会です
アトリエ・アル
石河道春ジュエリー展
2018・1・26〔金〕 - 1・27〔土〕
10:30 - 17:30



石河道氏と出会ったのは、古く40年前の事です。
その当時、ジュエリーは、ごく一般的なものが宝石店に並んでいました。今の様に世界のブランドジュエリーがデパートに並ぶ時代ではありませんでした。そんな中、ちょっとした偶然で彼と出会ったのです。どちらかと言うとジュエリーは、女っぽいデザインが多かった時代に彼の作品はシャープで力強く、品質が格段に上質だったのです。すべてハンドメイド、一点一点作られると言う事は、この作品を、自身が持つ喜びを感じさせてくれたのです。初めて花染の店の一角で展示会をさせていただいたのは2006年でした。今回で8回目になります。
お客様の心と目が輝いていくのは、私にとっても喜びです。どうぞお気軽に楽しみにお出かけ頂けますと幸せでございます。心よりお待ち致しております。