2017年12月以前の 日常つれづれに


  2018年(平成30年)4月4日

見事に景色が変わりました。まさに百花繚乱、春爛漫です。なんと美しい日本なのでしょう。こんなに一気に劇的に春がやって来た事は無いような気がします。
その中でも、日本人が大好きな桜の花は、3月下旬が満開でした。すでに散りゆく中で花吹雪を愛でる日々です。こんな春に、人の心が落ち着きをなくします。

  

それと歩みを揃える様に種々の花が咲き始めました。花染の小さな庭の水引草、ほととぎすなどなど宿根草が次々若葉を出し、木々は芽生えこれから5月にむかって、瑞々しい佇まいを醸し出してくれるのです。

島本町の自然もいつもの年の様に花吹雪が舞う光景ではありますが、ここへ来て大きく変わろうとしています。
大型マンション建設が、次々進み、いたるところでクレーンがそびえ立ち上へ上へと積み上げ景色を変えているのです。のどかだった島本町は、ここ数年でずいぶん変化していますが、尚一層大きな変わり様です。
小さな変化の1ツ1ツが、この町を変えてしまうのです。これが島本町の現実です。
美しい山並みから昇っていた朝日は、今、巨大な建設中のマンションの上から昇るのです。山際の朝のあけぼのの美しさは、見る事はできなくなるのでしょう。

島本町の竹の子は格別に柔らかく美味しいのですが、これも環境の変化で水脈が切られ、農家の人達は、とても心配していました。それでも、私は、ある竹の子農家の人に長年に渡って良くしていただいています。朝掘りのものを薪で炊く大きな釜で茹で上げたものをお分け頂くのです。
1年かけて愛し、育まれた竹の子には、特別な力があることを実感致します。

  

こんな優しい大切なものは、こちら側も、背筋を伸ばし、料理をしなくてはいけません。
4月は、この楽しみが生活の中味を豊かにしてくれますし、笑顔で日々暮らせることにもつながります。本当に幸せですねェ~。

3月15日(木) 「35周年記念展」をさせて頂きました。
初日、たくさんのお客様がいらして下さいました。11時から水川さんによるハープの音色を楽しみ、11時半からは柴田氏に、登窯、スリップウェア、陶土などの深いお話をして頂きました。

  

私も、柴田氏との出会いから、彼の美意識に大きな影響を受けた・・・などなど、軽くお話をさせて頂きました。
柴田氏の奥様、ご子息も、ご一緒して下さったのです。

午後は、皆さんで、お酒やお料理を囲み、それはそれは和やかにして、にぎやかなひと時を楽しみ、とても開放的で自由な雰囲気を満喫したのでした。我が家の舩木先生のワイングラス、ビールグラス等を全て持ち込み、色を添えさせて頂いたことも、お喜び下さいました。
総勢32~33人という人達で2Fはごった返し状態でしたが、それも又、暖かい空気が漂い、私としては嬉しい光景でした。
途中、宴会を中断し、再びハープを奏でて頂く静かなる時間は、心を美しく彩り、耳を傾け、至福の時間でした。
その後も引き続き、お酒も料理もケーキも次々追加をしながら皆さんで盛り上げて下さいました。
おかげ様で、こんな幸せな1日を過ごす事がで来た幸せの余韻を今でも楽しんでいます。心くばりが足りなかった点はお許し下さいませ。

36年目、いかに花染の方向を示せば良いのか思案の真っ只中にいます。今は我が家に次々と咲く椿の花を手折り、店の至るところに生け、一人、穏やかに過ごしています。

     

花の中でも椿の花は、私の体質に合っているのか好きなものの筆頭に上げられます。
そんなこんなで4月は展示会を休みます。ゆっくりもしていられませんが、次に向けて一息ついている昨今です。
この機会に柴田雅章氏のページを一新しました。新たな作品も掲載致しましたので、ご覧い頂けると嬉しいです。

今朝も早起きをし、朝日が昇る前、春のあけぼのの中、家族がまだ居ないリビングで、イギリスのお土産に頂いた美味しい紅茶を柴田氏の紅茶碗で頂く、ボーッとした時間は至福の時です。
細江氏に作って頂いたテーブル、椅子、そしてそのテーブルの上には舩木先生の花入れに椿が一輪・・・。こんな静かな時間を持てるのも、たくさんの作家の先生方の作品に後押しされての35年あればこそだと、来し方をふり返り、明日を見たいと思うのです。

こんな幸せな時間を持って頂きたいが為に、花染は仕事をし、山あり谷ありの中、一生懸命歩んだ様な気がします。
どれ程の人々に、この思いをお伝え出来た分かりませんが、この思い一筋に森羅万象すべてを愛し、感性を磨いて行きたい・・・とひたすら願っています。

そうそう全くの余談ですが、今「うめ婆行状記」を読んでいます。少し前、朝日新聞夕刊に連載された作品です。その折も読ませて頂いたのですが、すでに作者(宇江佐真理)は余命を宣告されている中での執筆だったとお聞きしています。1949年生まれとの事ですので、早すぎる死だったのです。1冊の本になると、また格別です。

  

現代の示しのきかない暮らしの中で、生きている私たちへの警告です。主人公のうめさんは、際立って美しい心の女性です。庶民の暮らしであるがゆえに、又、参考にさせて頂けるのです。この作者の宇江佐氏は、きっと、この様な姿勢で生きられたのではないでしょうか。
私たちの年代も、いつ何があってもおかしくない年が来ています。是非こうありたいと思わずにはいられません。
家事に疲れている方、女の毎日をつまらないと思うことがある方、是非お読み下さいませ。女に生まれてよかったと思うかもしれません。
私も、ほんのつかの間、この中にどっぷりと浸かってみたいと思います。

最後になりましたが、花染を支え、愛して下さいました皆様に心から感謝とお礼を申し上げます。
再び、仕事に育ててもらえる様な生き方が出来ますれば嬉しいと思っています。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます
寒暖差が激しく、夜は冷えます。花冷えとは美しい日本語です。うぐいすの鳴き方が上手になってきました。「ホーケキョ・・・ケキョ!」と。ちょっとまだ足りませんが...。どうぞお体をおいとい下さいませ。そしてお遊びにお出かけ下さいませ。

  

チューリップの花をたくさん頂き、武内真木氏のピッチャーに生けました、花染に一段と明るい空気がただよい始めました。



  2018年(平成30年)3月7日

そこかしこに春がやってきました。暖かい日差しを見ると、心身ともに救われます。太陽の恵みは生物に喜びを与えてくれるのですね。
木々や草花も、この暖かさを待ち望んでいたことでしょう。
裏庭の二葉葵も、早々と芽を出し、春の目覚めです。

  

今年の冬季オリンピックは、なぜか毎日テレビを見てしまいました。時差がなかった事なのか、はたまた、日本の熱量が高かったのか? 名勝負を繰り広げる選手たちに、思わず、歓喜の声をあげました。
いつも思うのですが、何かを成し遂げる人々は良い言葉を必ず持っているのです。オリンピック選手は、お若いにもかかわらず、人の心を揺さぶる名言で感動与えてくれたと思います。

自分の思うところに至らなかった選手達は、その悔しさが、又、次の飛躍へとつながって行くのでしょう。
17日間の熱い戦いは、それぞれの人々の心にそれぞれの思いを残した事と思います。

私も昔、スキーをしていました。20歳代前半4~5年、30歳前後5~6年、トータルで10年程ですが、青春の1ページでした。
その頃、スキーは、だれでもがする普通のレジャーでしたが、今、スキー(スノーボード)は減少の一途をたどっているのですね。
関西では、神辺、鉢伏、信州は白馬、八方、志賀高原・・・。
そうそう大山・・・立山・南アルプスの山スキーにも行きました。
若い頃は冬、12月~3月 生活の中の楽しみの一片でした。その内、店を始めたので、スキーの道具も全て人にもらって頂き、すっかり足を洗ってしまいました。
今では、見てるだけでも寒さが伝わり、身ぶるいをしてしまいます。若い事は素晴らしいですね!!

話は変わって3/3(土)まで「ギャベ展」をさせて頂きました。たくさんの作品を持ち込んで、想像以上の量をご覧頂くことができ、2階は美しいアートで満たされました。お客様に楽しんで頂けたと思います。
初日はギャラリーのオーナーも来て下さっていたので、皆んなで囲み、和やかな1日となりました。
案内状に使ったギャベは初日一番早くお求め頂き、私にとりましても幸せなスタートでした。
素敵な作品はお嫁に行って嬉しいし、それでいて、ちょっと寂しいし、とても複雑な思いです。

     

お客様のお部屋の空間を彩って下さる事は、とても幸せなことです。
私共の店に大きなもの数枚、小さなお座布団のキャベ・・・を数枚残しましたので、機会がありましたら見てやって下さい。とても可愛いですヨ!

     

年明けアッと言う間に2ヶ月が過ぎましたが、仕事に追われ、心の余裕もなく日々を過ごしてしまいました。仕事は「待った!!」がききません。ひたすら前を向く暮らしです。

3/15(木)からの35周年の記念展に向け、走る毎日です。

SLIPWARE 柴田雅章の作品展
35周年に寄せて
2018・3・15〔木〕 - 3・24〔土〕
10:30 - 17:30 18日(日)・19日(月)休み



 「35周年記念展」をさせて頂くにあたって、柴田雅章氏にご協力をお願い致しました。快くお引き受け下さることになりました。
柴田氏との年月は、30数年・・・折りにつけ刺激をそして支えを頂き、何にも代えがたい大切な日々を与えて下さいました。
作品に感動したのは、花染が開店して1年目くらいの時でした。釉薬の美しさ、フォルムの美しさに魅了されてしまったのです。私もまだ走り始めたばかりでしたが、若い私が、それを美しいと感じた事を自分で誉めてやりたい・・・としみじみ思います。その出会いがあればこそです。
花染に柴田氏の作品が常設されていた事は、ここまで店をやって来られた大きな要因でもあるのです。

     

その年月の中で、柴田氏は日本屈指のスリップウェアの大家となれたのです。右に並ぶ方はいらっしゃらないと思います。ご縁を頂いたことに感謝の思いでいっぱいです。
それだけではありません。彼の美意識、そして森羅万象ことごとくに対峙する高い理念が、おつき合いの中で、私にも投影されたのです。
丹波の自然と一体となり、この質感が生まれる事を作品を拝見するたび全身に響いて来るのです。
その理念と美意識が人々を魅了してやまないのだ、と思うと胸が熱くなります。1Fと2Fに展示させて頂きます。どうぞ大いなる作品をご覧下さいませ


<記念展の催し物>
アイリッシュハープ奏者の水川亜紀さんが、心地良い音色で美しい音楽を奏でてくれます。
3/15(木)初日 11時~ の演奏です。

  

とてもお若く美しい水川さんは、私共のお客様でもあります。なぜか大阪市内から花染へ、人様への贈り物などをお求めにいらして下さっていました。
昨年秋、ひょっとしたお話から・・・いろいろな所でハープを演奏している・・・とお聞きし、この企画が生まれたのです。人様との縁は本当に不思議なものです。いろいろの人に支えて頂いているのです。私も楽しみにしています。

いろいろの熱い思いを皆様方から分けて頂いていますが、昨年秋、とても嬉しいものを人様から頂きました。倉敷民藝館に携わる人からの贈り物です。最近、倉敷民藝館が瓦を葺き替え、そこに乗っていた瓦を分けて下さったのです。江戸期のものだそうです。私に子供の頃から多大な影響与えてくれた民藝館だからこそ嬉しいのです。ここに写真を載せずにはいられませんでした。
民芸に生きた先人達を思う心は深いのです。

  

この瓦を掛け花入れに見たて、カウンターの側の壁に「都わすれの花」を生け、飾りました。この染付の水滴は、私が若い20歳代に買い求めた清水焼です。長い年月を経て花染の役に立ってくれたのです。人と人とそして人の歴史は重なり合って深くなっていくのだナァ~と懐かしい思いで眺めています。とても豊かで美しいのです。

桃の花を花屋さんで買い求め、都わすれの花といっしょに柴田さんの黒釉の花瓶に生けました。

  

35年の年月は、山あり谷あり、数え切れない苦難もありましたが、どうにか無事ここまで来ました。ひとえに皆様が支えて下さったおかげです。ただただ感謝の思いでいっぱいです。
そして私と言う人間も仕事によって作られたのだと実感しております。まだまだ学ばせて頂く事ばかりです。
どうぞ今後共、末長く花染をよろしくお願い申し上げます。



  2018年(平成30年)2月9日

冷たい冷たい雪のチラつく日々を過ごしました。
2/3は節分、2/4は立春でした。日本の四季は確実に暦を刻みます。そして美しい行事があるのです。
我が家の節分は、家族の中に、鬼のお面をかぶって上手に演じてくれる人がいて、大笑いしてしまうのですヨ!。それはそれは自慢に値する出来栄えで、役者として貸し出したいくらいです。

  

年を重ねる程に食べる豆の数が増えて行き、「いつの間にこんな年になったのだろう~ねぇ~。」と毎年くり返します。人様から頂いたお菓子にも、日本の心を感じ、良いナァ~。と思わず写真をとりました

  

春はすぐそこまで来ています。明らかに日差しは優しく、温かみを増し、木々の芽はしっかり身支度を整え、万全体制で春を待っています。店の裏の紗羅の木は、しっかりした芽を付けて、日々、太陽の恵みを受け、スタンバイしています。

  

宿根草は、まだまだ先の事ですが、土の下できっと春を待っている事でしょう。楽しみです。

ごく最近、春の温く温くを思わせる様な本をお借りしました。
「大家さんと僕」(矢部太郎)さんのお描きになった漫画です。思わず矢部さん・・・と優しく「さん」づけをしたくなる・・・そんな本でした。
とつとつと描かれている事が、尚一層、人々の心に自然に暖かさをもたらすのでしょうね。私達はいつも人間関係で悩んでいますし、「誰かと暮らす、幸せ」(副題)をすっかり忘れてしまっています。

     

素朴そうに見えて、なかなか深い! 1コマ1コマ言葉の1ツ1ツが気が利いているのですヨネ~。不思議な世界に、うたた寝してしまいそうになります。
矢部さんは今もこの大家さんの2階で暮らしているそうです。87才の大家さんとの暮らしが永遠に続く事を願って、ボーっとテーブルに肘をついて考えてしまいます。

私には、1ツ大きな悔いがあります。20才代前半、とてもとても大切にしていた友人がいました。
音信不通になった彼女の事が、近年、妙に気持ちに引っ掛かってしまうのです。自分がおざなりにしたばっかりに、気がつくと全く連絡がつかない状態に陥ってしまっていたのです。
彼女も私も、周りの人達も、幾度か引っ越しをする中で見失ってしまったのです。ご縁をたどれば引き寄せられる・・・と思い込んでいたのですが・・・。
あまりに親しかったので、いつか又・・・とたかをくくっていたのでしょう。30才代~40才代・・・と仕事や、自分の事で忙しく、目先のことに追われてしまったのです。
どこかで「バッタリ出会わないかナァ~」と日々妄想するのですが、全く出会う事はありませんでした。
この「矢部太郎さん」の本を読み、大切な人を見失ってしまったことへの後悔と自責の念にかられ、ちょっとへこみます。
でも、まだまだ希望は失っておりません。たった1ツの手がかり「長岡京市乙訓高校第一回卒業生」と彼女から聞いた事があります。
懐かしいだけではない・・・人生のある時代を楽しさも悲しさも含めて生きた軌跡なのです。
矢部さんの様に、大切な人と偶然出会い、大切な人を大切に思う暮らしにホッとします。

まだまだ冷たい空気が漂う中、2月の展示会は「ギャベ」です。

GABBEH展 ギャベ
南 イラン・アマレ・カシュクリ族の人々が織る絨毯
2018・2・22〔木〕 - 3・3〔土〕
10:30 - 17:30 25日(日)・26日(月)休み



 「GABBEH」 ギャベと呼ばれる絨毯との突然の出会いから22年。その時の感動と喜びを忘れる事はできません。私共で初めて展示会をさせて頂いたのは今から18年前。別の大きな広い会場を借りて、それはそれは見事なギャベを床・壁一面にディスプレー致しました。素足でその上を踏んで頂きました。暖かさと優しさを併せ持つ美しいアートでした。その光景は今も目に焼きついています。それ以後、幾度となく花染の2Fでギャベ展をさせて頂きました。ギャベを追い続ける年月は幸せな時間でした。もし、これに出会っていなければ、とてもつまらない暮らしだったと思うと感慨深いものがあります。
これからも、このアートのような素敵で品質の高いギャベを探し、出会えることを願っています。そしてその情熱は、さらに私を熱くすることと思います。
2階いっぱいに広げます。ゆっくり座り込んで感触を味わって下さいませ。
小さなお座布団くらいの大きさ(40×40)のミニギャベも、とても良い絵柄で集まって来ました。
今回の展示会にご協力くださった、ギャラリーのオーナーを囲んで、より深い魅力をお聞き出来るのも楽しみです。
初日、22日(木)お見え下さいます。


3月は花染の35周年です。記念展は、やはり柴田雅章氏にお願いさせて頂きました。
先日2月4日、冷たい強風の寒い丹波路を身を縮めながら工房へ向かいました。幾十回お宅へお伺いさせて頂きましたが、お住まいは自然の中にあり、季節ごとにまったく異なった光景が広がります。冬枯れの季節も良いものです。
暮らし方も、その自然と共生し、穏やかな空気が流れているのです。
風や空気や土や森羅万象すべてが相まって彼の作品が生まれる事を実感します。私達には、到底はかり知れない厳しさとも対峙なさっていると想像できるのです。
新しい登窯も、ほぼ出来ておりました。作品を整理する倉庫を作っている・・・とご子息からお聞きしていたのですが、驚きました。
昔ながらの工法で、ご子息を中心に、自分達で作っているとの事です。たくさんの人達の応援あっての事とは思いますが、友人、知人達が力を注いでくれる人間関係にも美しいものを感じ取りました。

  

ご子息が建築の工程を細かく写真にしたものを、パソコンを開いて見せて下さいました。柱などのキザミも、勉強しながら、又大工さんに教えて頂きながら前へ進んでいる・・・との事に、ご子息が持っている人間力に脱帽です。
そんなこんなで、3/15(木)~3/24(土)柴田雅章作品展をさせて頂きます。35周年のイベントも企画していますので、どうぞお出かけ下さいませ。楽しいものに出来ます様頑張ります。



 2018年(平成30年)1月12日

初日の出がとても美しい元旦でした。神々しく輝き、山際から昇る太陽に思わず感嘆の声を上げ、大きく丸い太陽になるまで数分間、見惚れてしまいました。年令を重ねる度に益々、自然の美しさに感銘を受け、実に偉大な存在であることに驚愕するのです。

  

お天気に恵まれた三が日でした。毎年2日は初詣を致します。何十年ぶりに石切神社に行こう・・・と言うことになり早朝から出かけましたが、島本町より電車を乗り継いで約2時間の結構遠い道程でした。
これ又、参拝客の多さに呆然とし、信じがたい行列に圧倒されながらも、せっかく来たので・・・とここは辛抱しかありません。

  

それなりのお詣りを済ませはしましたが・・・。
その続きで梅田へ出て阪急百貨店まで・・・これが又、大変な事でした。言葉にならない人波にすっかり辟易した1日となってしまいました。
しかし、阪急百貨店の大きな5つのショウウィンドウは、四季折々見事な展開をして私達に夢を与えてくれているのです。見て帰りたいと正面に回りました。いつにも増して、豪華絢爛、圧倒されるスケールで、私達を魅了するに余りある世界観を構築していました。

     

「京都くらいの小さな街がちょうどいいネェ~」が、実感でした。凄くなくても良い・・・。私達の体力に合った落ち着いたお正月を・・・と、3日は仕切り直しです。
京都で何時も立寄るコーヒー屋さんの店先の趣ある門松に心癒され、ホッとした気持ちです。日本文化は健在です。

     

そこかしこのお正月飾りを見せて頂く事は、日本人としてこんな嬉しい事はありません。こうして三が日は大した事もなく無事終わりました。

話は変わります。私の実家の漆のお椀の話です。
私が里にある漆のお椀を欲しがったのは、ずいぶん前30年余り前の事です。子供の頃から大勢のお客様の折に使われる漆のお椀に心惹かれていたのです。実家で古くから使われていた漆の道具はたくさんありましたが、以前より、これだけは・・・と母に「これ頂戴ね・・・。」とねだると、母は「私が死んだらあげる・・・。」と何時も言うものですから、その内私も言わない様にしていました。
5年前、母が亡くなった時には、私も体調を崩し、6ケ月店を休んでいましたので、それどころではありませんでした。母の死後も2年程は実家に帰ることが出来ずにいました。
しばらくして義姉に「漆はどうした・・?」と聞くと、全部人にあげたとの事に、ショックでしたが、それも仕方のない事と諦めざるを得ませんでした。
その後、数ヶ月経った頃、実家から電話があり、別の場所にお椀らしき木箱が入っているとの話がありました。母の3回忌に帰り、その数個の木箱を開けてみると3種類の蓋付吸い物椀、蓋付菓子椀、蓋付煮物椀が出てきたのです。それは10客ずつセットになっていました。

  

母はまだ元気な折に私の為に別の場所に取り置いてくれていたのです。覚えてくれていたのです。
優しい母の心を受け取り、涙が止まりませんでした。母親とは何かとかけがえのないもの・・・。
それ以後、そのお椀をお正月のお雑煮椀として使う事にしました。

  

母の思いを込めて、お正月を迎える喜びをこの上もない幸せと気持ちを新たにするのです。
年賀状にも人々の気持ちが溢れています。皆さんに守られ育てて頂いていることを受け取り、自分を高め頑張って行きたいものだと思います。
今はもう12日。ろう梅の花の香りが芳しく香る中を店へ自転車を走らせながら、今年も元気でお客様を花染を大切にしたい・・・と誓うのです。
我が家の椿の花の蕾はまだ硬く、メダカは冬眠中ではありますが、例年のごとく切り干し大根をベランダに吊るし、冷たい風とお陽様を受ける光景は、やはり日本の四季があってこそです。

  

「日常つれづれ」はゆるく終わりたいと思います。
どうぞお風邪、インフルエンザ等にお気をつけて下さいませ。花染は暖かくしてお待ちしております。お遊びにお出かけ下さいませ


今年最初の展示会です
アトリエ・アル
石河道春ジュエリー展
2018・1・26〔金〕 - 1・27〔土〕
10:30 - 17:30



石河道氏と出会ったのは、古く40年前の事です。
その当時、ジュエリーは、ごく一般的なものが宝石店に並んでいました。今の様に世界のブランドジュエリーがデパートに並ぶ時代ではありませんでした。そんな中、ちょっとした偶然で彼と出会ったのです。どちらかと言うとジュエリーは、女っぽいデザインが多かった時代に彼の作品はシャープで力強く、品質が格段に上質だったのです。すべてハンドメイド、一点一点作られると言う事は、この作品を、自身が持つ喜びを感じさせてくれたのです。初めて花染の店の一角で展示会をさせていただいたのは2006年でした。今回で8回目になります。
お客様の心と目が輝いていくのは、私にとっても喜びです。どうぞお気軽に楽しみにお出かけ頂けますと幸せでございます。心よりお待ち致しております。