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武内 真木(岡山県倉敷市酒津)
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武内真木氏に初めてお目にかかったのは平成19年の事です。舩木先生「吹きガラス50年記念展」のパーティの席でのことでした。お背の高い、ゆったりとした・・・とても豊かな佇まいを感じることが出来ました。
私の中で、父君の武内晴二郎氏は、この世界でなくてなはらない、そしてとても尊敬し、作品にあこがれ、作品集はくり返しページをめくり、ためいきをつく存在でした。
そのご子息は、ずっとずっと頭から離れる事はなく、胸の内に密かに秘めた思いでした。
平成27年11月の花染リニューアルにあたり、「武内氏のもとへ行こう!!」と思い立ち、お手紙を書きました。快く受け留めて頂き、倉敷まで出かける事が叶い、大きな喜びとなりました。
何度となく書簡が往復する中で、少しずつ距離を縮め、武内真木氏の中に流れる深い作陶へのそして民藝への限りなき思いを私に伝えて頂けることを願っています。
倉敷堤窯
倉敷市の西を流れる高梁川の旧い堤の後に1960年春、亡父・晴二郎が登窯を築き、『堤窯』と名づけました。私は、1955年、倉敷に生まれ、77年に栃木県益子の浜田窯に入門、79年倉敷に戻り堤窯を継ぎました。
以来、地元でとれる粘土を使い、父から受け継いだ型物の仕事をもととして、自分の仕事をしております。
古来、民窯で繰り返し作られてきたような「飾らぬ美しさと力強さ」を持った器を作り、広くお使いいただける事を願っております。
武内真木