日常つれづれ(2026年)

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2026年

2026年(令和8年)2月10日

寒い…冷たい…こんな冬はあったかナァ〜と思いながら、背中にホカホカカイロを2個も貼り、時間におわれるように仕事をしています。
メディアを通して拝見する雪国の光景…はかり知れない、ご苦労に困惑するお姿です。
私の取り引き先には、青森・岩手・秋田・北陸⋯各方面の方々がいらっしゃいます。雪に慣れているとは言えども、今年の雪は特別とおっしゃっています。経済活動にも支障をきたしています…ヨ…とお聞きしました。

春はどこから来るのでしょう。店へ違う道すがら…白梅・紅梅がぷっくり…最近やっと咲き始めました。季節は巡って春は確実にそこまで⋯。

 

花染の本格的な春は「村松学 吹きガラス展」で始まります。
長年3月1日の花染開店記念展は「舩木倭帆 吹きガラス展」で春を迎えていました。先生亡きあと…先生の愛弟子の材松学さんに、この季節に展示会をお願いすると言う位置づけになりました。

期日は3月17日(火)〜3月28日(土)です。その頃には春の陽光に包まれる日々であって欲しいです。感謝を込めて準備に励み、キラキラ輝く展示会になりますよう進めて参ります。お出かけいただければ嬉しいです。

話は変わります。先月、1月…突然のお便りに動転してしまいました。武内真木さんの訃報でした。
かねてよりご病気の療養をなさっていたのは存じておりましたが、1年少し前、お願いしていました汲み出し(湯呑み)をたくさん送ってくださいましたので、復帰なさったものと思っていました。
アナログの武内さんでしたが、2年程前…「LINEをなさって下ざい…。」と無遠慮なお願いをさせて頂き…お元気そうなLINEでの会話でした。私はすっかり安心しておりました。
ここしばらくお目にかかる事も出来ないままでしたので、今年はお訪ねさせて頂こうと思っていた矢先の事でした。残念でなりません。
お庭に、日本蜜蜂の箱を置き、廻りを蜂が飛んでいました。そんな優しいお姿が目に浮びます。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

真木さんから頂きました下記の写真の小冊子を開けました。

幾度となく読み返したのですが⋯あらためて拝見すると、そこには、明治・大正・昭和と…大原孫三郎・三橋玉見・武内潔真(たけうちきよみ)…もちろん偉大な方々の姿と思想および深い絆と信頼関係が、私の中に飛び込んで来たのです。素晴しい時代が生き生きと描かれていました。

 

お祖父様の武内潔真(たけうちきよみ)は大原美術館の初代館長でもありました。
1888年明治21年、愛媛県宇和島で生まれ…東京第一高等学校…そして東京帝國大学電気工学料へ…そして卒業後倉敷紡績に入社…倉紡の数々の仕事に尽力したのです。そこには大原孫三郎との深い縁があった事は言うまでもありません。
倉敷中央病院の建設も、そのーツです。大原美術館も…しかりです。

この本を読んでゆくと、1980年明治13年大原孫三郎生誕から1968年昭和56年までの年譜が細かく書かれていました。強い絆を持って生きた先人達の思いが溢れ…私は感動の渦の中に掘り込まれたようでした。読めば読む程、驚きは増すばかりです。その長い年譜の最後に武内真木さんが登場しています。
私と私の父との深い絆は、大原美術館にあるのです。小学校低学年から、アイビーの美しい季節は父との倉敷への旅でした。
その頃は大原美術館も、倉敷民藝館も、日本近代美術館も…訪れる人は少なく、倉敷の街は風情のある、情緒溢れる佇いでした。
長くなりますので、この辺りに致します。数十年の先人達の思いが溢れる街だったのですね。この街で、私の土壌が作られた事は、幸せな事だと感謝しています。

人の命には限りがあります。武内真木さんも、どちらかと言うと、私と同じようにアナログの方でした。お手紙、書簡が2人の間で往復しました。お手紙だからこそ残った思い出があります。

 

アナログ生活もいいものですね…
この度…再び過去の先人達の思いを読み返す、きっかけになりました事は、私にとりましても、この時期大切だったのではないかと思っています。

花染開店から、どれ程多くの方々に支えられて今日まで歩んで来た事か…あらためて思いを深くするのです。

4月は「山ぶどう手さげかご展」をさせていただく予定にしておりますが、この仕事も、たくさんの方々の手仕事の賜物です。
数人の職人さんが編んで下さっています。その職人さんの仕事を、この雪の中⋯巡って集めて下さる青森の工芸社の方…。花染は開店当時からお世話になって来ました。経済活動が滞る程の大雪の中、困難な生活を強いられているのです。
4月の展示会の為、先日打ち合せをさせていただきました。心よりお礼を申し上げます。

地球は徐々に破壊が進んでいるとしか思えません。世界は大国の論理で物事が進むのです。
世界で争いがやまない中、皮肉にも平和の祭典.…ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが幕を開けました。もちろん大好きなスキー競枝ですので、夜な夜な見てしまうと思うのですが⋯。
私も若い頃、10年間程スキーをやっていました。短い期間の事ですが、色々の人との出会いなど、たくさんの思い出があります。それは又の機会に…。

こうしている内にも…春の足音が、そこまで来ています。お雛様も そろそろ出番です。花梁の裏庭は、まだ春の兆しは見えませんが、きっと宿根草も、土の中で今か今かと待っていてくれているでしょう。

めずらしく8日(日)・9日(月)関西にも雪が積りました。季節の変わり目です。くれぐれもお気を付けてお過し下さいませ。そしてどうぞ花染へお遊びにお出かけ下さいませ…お待ち申し上げております。

雪の中の南天です

2026年(令和8年)1月9日
新年、明けましておめでとうございます。ちょっと遅くなってしまいました…ご挨拶ですが、今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
元旦…東の空が茜色に染まり…ウァ〜見事なお日様が昇り始めます。思わず歓声を上げてしまうのです。
我家のリビングは陽の光に包まれ特別な朝を迎えます。神々しささえ感じるのです。
平和を祈り…家族の健康を祈り…どうぞ無事で…と祈るのです。

私のお正月は「農家の方から頂いたお正月花から始まります。大きな抱え切れない程の紅白の南天、ろう梅が我家を晴れやかに…お正月気分を高めてくれたのです。

花入れに、たっぷり水を張りなるべく枝は払わないよう…そのままを心がけ、時間をかけて生けさせて頂きました。何と嬉しい一年の始まりなのでしょう!!
お節料理を頂き、お雑煮を頂き…ワインも添えて…元旦の朝を奉ぎます。
「本当に、日本って…いいですネェ〜!」

 

初詣は3日…京都・六波羅密寺と決めていました。よく晴れてはいましたが風が冷たく…四条河原町から、人出の多さを避け、裏通りを寄り道しながら⋯鴨川松原橋を渡り…東へ…全行程約30分。

混雑を予想していたのですが、丁度好い加減の参拝者…ゆっくりお詣りが出来ました。稲穂に六波羅鈴と宝袋を付けてもらって持ち帰ります。玄関のドアの上など、人が通る上に掛けるのが良いそうです…ヨ。

 

平清盛が祀られています。この辺り一帯は平家一族が屋敷をかまえ…栄華を極めていたのでしょう。今はもう残念ながらその面影を見る事は出来ません。
「栄枯盛衰は世のならい⋯おごれる平氏は久しからずや⋯。」滅びの美を日本人は、こよなく愛するのです。

年末12月21日(日)NHKスペシャル新ジャポニズム⋯と言う番組を見て…「そうだったのか…!」と我が意を得たり…と膝を打ちました。
それは、世界を魅了し続ける日本の時代劇の深い意味あいが映し出されていました。特にフランスの人々が熱く語る姿に圧倒されたのです。

ジャパニーズカルチャー「SHOGUN 将軍」「碁盤斬り」など多くの時代劇を考証し、細かく分析する熱量に驚いてしまいました。
私は、ウムウム…そうそう…私も大好きなので…相の手を入れたい思いで前のめりで見る事45分。

「木挽町のあだ討ち」を例に上げ⋯
命をかけて誇りと正義を貫く…その精神的な美意識と共に…ーツーツの時代考証、所作、装飾、衣装など…京都太奏の100年のレベルの高さも世界の時代劇ファン…ならびに多くの人々を虜にしているのです。

言葉のない表現や静寂が非常に重要な事…も語られていました。美しい所作や、わずかな顔や手の表情や動き⋯風にゆらぐ木や草…いろいろの意味で時代劇は日本の文化そのものを映しだすレンズなのだと…。

私も日本映画も時代劇も劇場へ度々見に行くのですが…「日本の美しさ、日本人の美しさは時代劇の中にしか存在しないのか…!!」と何時もボヤいています。

「木挽町のあだ討ち」の須藤泰司プロデューサーは、この作品に時代劇の復活をかけている⋯日本人が失ってしまったものが、たくさん時代劇にはあって…そういうものを見せられると理由もなく心が動く…と。
今、日本の時代劇は新しい発展を遂げようとしている…と穏やかに熱く語っていました。すごく嬉しいです!!

ちなみに「木挽町のあだ討ち」は絶対見に行くつもりで昨年から映画館に備付けのチラシをもらって来ています。2月27日公開… 待っています。
文庫本も友達に借りていますが、本を先に読むと自分の中でイメージが出来上がってしまうので、映画を見てから本を読もうと思っています。

 

お正月が過ぎても 七草粥があり、お茶の世界では初釜があり⋯鏡開きがあり、小正月があり⋯冬の生活を豊かなものにしてくれるのです。
それが過ぎると春を待つ節分⋯日本の四季折々の行事は日本人の心を守り育くんでくれているのです⋯ネ。その先には落ち着いた丁寧な暮らしが待っています。

変わりゆく世相ではありますが、生きとし生きるもの森羅万象に感謝し、愛しい目線を持つ事を大切に⋯日本人の生き方が今、問われているのだと思っています。

昨年は、たくさんのお客様が花染へお出かけ下さいました。ご遠方からのお客様にも心より感謝申し上げます。忙しい中にも本当に幸せな日々でした。

ずい分変わってしまった島本町ですが、大阪でもない京都でもない、独特の文化や風習があります。かつては後鳥羽上皇の荘園だっだ歴史⋯それを祀りしている水無瀬神宮⋯そして豊かな地下水⋯この街の雰囲気を作っているような気がします。

周辺は、どんどん宅地になり高層マンションが建ち、田畑は少なくなってゆきますが、それでも山が近い事にも救われています。何とも田舎っぽさが抜けなくて何となく住民の顔が見える暮らしです。ちょっと窮屈な一面も拭えませんが、私はこの街が大好きです。

農家の方からも、家庭菜園の方からも農作物をたくさん頂いています。地産の野菜は、とびっきり美味しくもあり嬉しくもあり…その豊かさをありがたいと思っています。

小さな街に駅が2ツ⋯。JR島本駅・阪急水無瀬駅…地のりの良さにも支えられています。人口3万人強の街は、お商売には大変な一面ももっていますが…それも又、良し⋯です。

超アナログの私ですが、アナログ人間にしか出来ない事を手探りしながら、しっかり前を向いて歩きたいと思っています。厳しい時代の流れの中でも夢を忘れないように…と、心より願っています。

なるべく平常心で、時には熱く、社会や文化への思いを拙い文章で書き続けてゆきたいと…「日常つれづれ」をどうぞ未長くお付き合い下さいませ。

「WBC侍ジャパン」も今年は控えています。出場選手も徐々に出揃って来る事でしょう。楽しみにしています。
どうぞ幾久しく花染をよろしくお願い申し上げます。1月・2月は、まだまだ油断出来ない寒さです。しっかり食べて脂肪をたっぷり身に付け⋯乗り切ってゆきましょう。

初詣の帰り道…高瀬川で写真を撮りました

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