日常つれづれ(2023年)

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2023年

2023年(令和5年)12月4日
一年がアッと言う間…もう師走です。12月は大忙しの月ですね。予定を立て、片づけ、掃除をする年末の仕事は、たくさんあり過ぎて頭はクラクラしています。
そんな慌ただしい中で落ち葉の吹き溜まりに差し込むお陽様…しばし立ち止まってしまいます。
よく晴れた日、空気は透明度を増し、暖かい日差しの中で日向ぼっこをしたい心境になります。

大崎山荘美術館も、冬のお陽様を受け美しい光景が広がっている事と思います。
この美術館で繰り広げられた「舩木倭帆展没後10年受贈記念」は4ヶ月余りの会期を経て12月3日(日)で終ってしまいました。
ライトに照らし出される美しい作品は多くの人を魅了した事と思います。

 

先生はこの大崎山荘美術館が大好きでした。17年前催された「美術館開館10周年記念」も「舩木先生の展覧会」でした。もちろん現役時代の事でもありましたので、そのスケールの大きさは、私達を夢のような美しい世界に導いて下さったのです。

ご縁とは不思議なものです。この美術館には、お父様の舩木道忠先生、お兄様の船木研児先生の作品も蔵品されているのです。
必然的にそのようになったのですね。過去を振り返り…そんな事を思うのです。

先生が生み出すものは「普段着のガラス」なのです。優しい温もりを持ったガラスを日常の暮らしの中で使って欲しい…。皆様の食器棚の中にあるのが、私の仕事です…と何時もおっしゃっていました。

 

高名なガラス作家としては異例だったと思うのです。現役中に出版された本は3冊。素敵な文章をお書きになりました。幾度読み返しても一字一句に温かい心を頂くのです。面影は優しく、今もお書きになったものを通して私達に語って下さるのです。

あの坂を越えて「大山崎山荘美術館」で展覧会をご覧になり…余韻を残しながら下る坂。あの坂道のプロローグは舩木作品と相まって見事な光景を生み出したのだと思うのです。

歩いても花染まで30〜40分。電車なら3~4分です。たくさんのお客様がその感動を抱いたまま、お立寄り下さいました。そのお顔は晴れやかに輝いていました。舩木作品と舩木先生への溢れる思いを皆様と共有させて頂いたのです。嬉しい嬉しい私の宝物です。

今年最後展覧会です。

廣内俊之作陶展
2023年12月7日(木)~12月16日(土)
10:30~17:00
10日(日)、11日(月)休み

廣内俊之さんの展示会は4度目です。ワクワクしながら待っています。
ご飯茶碗で、小鉢で、おでん皿で…「美味しい!」と思って頂き、笑みがこぼれる食卓であって欲しいと思っています。
温かいね。優しい気持ちになるね…そのように思って頂けることが願いです。きっと愛しい作品に出会って頂けると思います。
お忙しくお過ごしの師走ですが、どうぞお出かけ下さいませ。
心よりお待ち申し上げております。

お正月まで約一ヶ月。お正月を迎える大切な日々を豊かに過ごしたいですね 。
気候変動・気候危機・世界は理不尽な事でおおわれています。何が出来るのか出来ないのか、花染は仕事を通してたくさんの幸せを頂きました。本当にありがとうございます。
これからも、しっかり確実な仕事に取り組んで参りたいと思っています。

お月にお揃えしたいうるしのお椀、二段重、三段重、盛皿・椿皿・酒器・片ロ…祝箸などもご用意しています。美しいうるしの文化を次の世代にお伝えしたい…そんな思いです。

赤地健・径氏のお正月に使いたい晴れやかな器もたくさん入りました。
お2人の作品は幸せを願って元気を頂ける事も嬉しいです。

 
年内は 12月29日(金)まで
新年は 1月5日(金)からです

今年も「日常つれづれ」をお読み頂きまして本当にありがとうございます。感謝の思いでいっぱいです。
どうぞ今後共末永くお力添え下さいますようよろしくお願い申し上げます。

お健やかに良いお年をお迎え下さいませ。

 

忙しくしている合間を抜って11月20日(月)京都・東山・哲学の道へ行った時の写真です。広葉樹の葉は散っていましたが、もみじの赤・いちょうの黄…さざん花も咲いていました。道端には可愛い花も…。

2023年(令和5年)11月8日
お陽様が南に傾き、影がすっかり長くなりました。それと共に日差しが柔らかくなり、美しく照らされる木々は、より秋を感じさせてくれます。
青空のもと、たくさんの人々が、たくさんの元気をもらって街に郊外に山里に山々に出かけてゆきます。

生きとし生けるものにとって、この季節は嬉しいですね。果物も野菜も美味しいもので溢れ、食欲の秋を堪能させて頂くのです。

今日は日常の中で、何時も気になっている特上のお話しです。
我家から店への、たった7~8分の行き帰りの時間に出会う光景です。道の途中…数年前から、ご年配の女性が1人暮らすお宅がありました。
広い敷地にお家があり、東と南側は広いお庭です。お庭といっても、植木屋さんや庭師さんが作ったものではありません。ご自身が楽しみながら長年かけて育てたであろう…と思われる、全く自然に生まれたようなお庭なのです。

それが私を引き寄せるのです。

この道を通りはじめて最初の頃は、何も思わず通り過ぎていましたが…ある時から妙に気になり始めたのです。その女性も少しずつ年を重ね…何時しかおばあちゃまになってゆき…

私が朝、ここを通る時間帯お庭にたたずみ…「どうするかナァ~」と眺め、体を動かし、そのお庭が大好きなお気持ちが、全身をおおっていました。

私もその間に年を重ね…人生を重ねると物の見方も変化するようになります。気になって仕方がない存在になってしまっている事に気が付いたのです。

ある時から土曜目になると、ご立派な息子さんの姿を見かける様になりました。その息子さんのお顔は、お母様を思いやる優しいお顔でした。私は何故かホッとしたのです。

時は進み…ご子息も、たぶんお仕事をリタイアする年令となり、ほぼ、毎日のようにお見かけするようになり…お母様の大切なお庭をお二人で手入れをなさる姿に安心したのです。お庭も、生活支援もなさっていらっしゃるご様子でした。

庭のフェンスには、イルミネーションが灯るようになりました。息子さんのご配慮なのでしょうか…それともお母様の願いなのでしょうか。

可愛いお花をフェンスを越えて見せて頂く事を私は、日々の楽しみにしていました。

何時の頃からか、お母様の姿をお見かけしなくなり、息子さんが、お庭や外廻りの手入れをなさるようになり…ますます気になり…でもお声をかける事は出来ませんでした。
お母様のお家とお庭を守り、ほぼそのお家で暮らしている様におみうけします。ご自身のお宅とお母様のお家とを通っていらっしゃるのですね。
お母様は…どうなさったのか知りたいです。
そんな日々を…店への道を私は毎日通っているのです。

10月《高橋正治 鉄の仕事・鍛鉄》の展示会にお出かけ下さいまして本当にありがとうございました。
お天気に恵まれ、お客様にも恵まれ…どれ程の幸せを頂いた事でしょう。2階の照明を普段より暗くした中でランプが美しい…なんと美しい!!
普段とは一味違った空気感の中で2週間を過ごしました。
お客様のお手元で力強く優しい明りを灯してくれる事を心より願っています。

高橋さんの力強い作品を拝見するたび思うのです。美しい…と言う事の向こうに、どれ程の努力、鍛練、そして壮大な時間が存在するのか…想像に余りある世界に思いを致すのです。
作家の先生にも、お客様にも、心より感謝申し上げます。

そして高橋さんの展示会と重なってしまった…先月10月21日(土)・22日(日)しまもと「古本さんぽ」が開催されました。長谷川書店を中心にお若い方々が2014年にスタートして10年という催しです。

花染も第1回から参加させて頂いています。島本の一部の若い人々で運営する催物なのですが「加わって欲しい!!」とおっしゃって下さる事の幸せを有難いと思っています。楽しく語らいながら、いつもの花染に「プラスα」したような空気が漂いました。それなりに大変な2日間でしたが、気持のいい、清々しい「秋のしまもと」でした。

12月は《廣内俊之 作陶展》を致します。
12月7日(木)~12月16日(土)まで 10日(日)・11日(土)休み
廣内俊之さんは、河井武一先生に師事された陶芸家です。お料理が好き…とおっしゃる彼の作品は、美味しい「ごはん」を頂く為の器です。10年程前、彼のお丼に心惹かれたのが始まりです。その日常のお丼は、大きさ、頃合い、たっぷり、形が良い、お丼の全てが備わっていたのです。
「こんなお丼が欲しかった。」そう思わせてくれたのです。

4度目の展示会です。何も注文は出しておりません。彼が思うがままお作り頂ければ、それが何よりです。

10月初旬…少しずつ秋が深まる中、丹波路・柴田雅章氏のもとへ出かけました。久しぶりの訪問でした。

 

ご子息のご家族も含め、お互いの話が飛びかい…右往左往…お茶やお菓子、お庭で取った柿、おいなりさんも頂いて遠慮のない半日をお世話になりました。思えば40年のご縁です。

新しくなった登窯も、工房も…拝見して、仕事はしっかりさせて頂き、秋の風情が心地いい柴田家をあとにしました。

これからの花染は、12月にむけて忙しくなります。
12月2日(土)は島本町の催事に参加します。
12月7日(木)からの展示会の準備もあります。

お正月の仕度も着々と…
色彩の美しい器…漆器、千支、祝箸などなど大忙しです。

 

1年がまたたく間に過ぎてしまいます。お正月までの2ヶ月程を、どうぞお健やかに、無理をなさらず、お風邪などにお気を付けて下さいませ。

秋の夕暮れの美しい空を見上げ、冷たい風の中を家路につく頃、街には明りが灯り、ちょっと感傷的になります。
家々の垣根のさざんかも咲き始めました。

仕事の合間をぬって京都植物園へ行った10月下旬のお花の写真です。ゆるりと歩く植物園…美しいお花は私にとって一番の癒しです。これから、美しい紅葉でおおわれる植物園となります。

 

いつも長くなってしまう「日常つれづれ」を最後までお読み頂きましてありがとうございます。

2023年(令和5年) 10月7日
本格的な秋の訪れです。この季節ならではの涼やかな風、青い空に秋の雲…そして赤トンボが乱舞する。稲穂がたわわに実り…曼珠沙華が咲く…遅かった秋が一気にやってきました。

秋の味覚が店先に並び、やっとやっと実感できるようになりましたね。
長い長い暑かった夏の間に傷んだ体をいやしてくれそうです。

美しい日本の秋へのプロローグであり、感謝です。

ラグビーワールドカップも、バレーボールも、アジア大会も…みんなみんなJapan…。私達に力を与えてくれています。あんなに頑張る選手の人達のストイックな姿を見ると、どんな辛い事も乗り越えられる…そう思わせてくれますね。

パリ2024夏季オリンピック(7月26日~8月11日)…出場切符を手にして欲しいものです。

そしてそして102歳まで、死ぬまで自由に描き続けた洋画家・野見山暁治氏が亡くなり…10月1日NHK「日曜美術館」が『野見山暁治・宇宙』を放送しました。

私が彼を知るきっかけになったのは、何十年前でしょう!
戦没画学生の遺作に光を当て、たずねる旅をNHKが野見山氏と共に取材をする番組でした。そして長野・上田市「無言館」の設立に至る…事の中で、のめり込んでいったのです。

彼にとって戦争は人生の中で大きな重いものを背負わされる事になったと思うのです。東京芸大在学中、卒業をくり上げさせられ出征。しかし病を患って帰国。福岡の病院で療養中に終戦。

彼の背負ったもの…自分は生き残った…戦地で命と落した芸大の学友達…いつも後ろめたい思いだった…と言う…。

大らかで、彼に会った人は「又、会いたい…!」と思うという…その胸に内在するものとは…。

子供の頃から絵を描く事しか考えられなかったと…福岡から東京芸大。戦後31歳の時パリ留学。順調に見える中で奥様を若くして亡くし、12年で帰国。

東京練馬にアトリエを持ち独特の絵画表現を模索してゆくのです。画面の中では、得体の知れない色と形がうごめいている…。

海に面した福岡・糸島市にもう1ツのアトリエをもってからの野見山氏をメディアを通して拝見する事が、私の楽しみでもありました。

 

豊かな自然の中の日々は新たな造形をもたらせたと思うのです。強い色彩とダイナミック…自然の本質…そんな気追がみなぎっていました。

『一般的には年を取ると枯れるとかワビ、サビだとか普通言われるけれど、その逆ですよ…真逆を行っているのですよ。』と美術史家の辻椎雄さんはおっしゃるのです。

100歳になっても…亡くなるまで描き続ける…私は100歳記念2021年「野見山暁治のいま展」を京都で拝見しました。2mを越える大型作品は 彼の充実した絵画の世界でした。
彼の自由奔放を体感させて頂いたのです。

 

その一方で文筆家として30冊を越える著書があるのだそうです。
生い立ち・戦争体験・アトリエの日々など…。
絵はおもむくままに、文章は一生懸命考えて書く…執筆は亡くなる直前まで続けたのだそうです。
まずは「アトリエ日記」から読んで見たいと思います。

 

もうーツ教育者としての顔…東京芸大の教授でもあり、13年間の教壇に立つ中で、芸大改革、受験改革をなさった…と。
デッサン重視ではなく表現力・想像力・イメージカを主軸に…大きな改革だった…と。
教え子達が楽しそうにおっしゃる姿は青年の様な佇まいでした。

亡くなった後の事を考え、日本全国52の美術館に221点を寄贈なさる為の自作の選出は喜々として進められていました。

アトリエがカラッポになればいい…実在の僕がいなくなった後、日本中の美術館が自分の美術館になる…と冗談交りの笑顔でした。

老いるとかネガティブな要素はなく「自由に描ける事が生きる事」それが彼の願いなのです。
自由で周りの人にも自由を与えた人だったそうです。すごいですね!

10月は大好きな鍛鉄の作家の展示会です。

高橋正治
鉄の仕事【鍛鉄】
2023年10月17日(火)~10月28日(土)
10:30~17:00
※22日(日)・23日(月)休み

待ち遠しい…今回はどんな作品に出会わせて下さるのか…。
ワクワクしながら搬入の日を待ちます。
一見、無機質とも思える鉄が、高橋さんの手と技によって見事な芸術に変わるのです。
オブジェであり、現代彫刻であり…
作品に込める壮大な時間を、共に愛しんで頂けますれば嬉しいです。
どうぞお出かけ下さいませ。

展示会が始まりましたら、毎日Instagramに投稿させて頂きます。
サア~展示会に向けて、暑さでひなびた感覚に栄養を与えてやりますね!

最近、あまり本が読めていない…買ったまま放置している…大変大変…
栄養がゆき渡らない…1字1句に人間性が表われてしまう。
文章を書く事は、自分の仕事も見つめ直す事になるのです。

帰りがちょっと遅くなった夕暮れ、赤いタ暮れから群青色に変わり始める空の美しい事…冷たくなりかけた空気を胸いっぱい…草むらで虫の音が…。
今日は過ぎてゆくけれど…明日は又、何かが始まる。

先日スーパーでプックリした鰯を見つけ…生姜と山椒で煮たのが殊の外美味しかった事。次回はもっともっと沢山炊いてストックをしよう。
新米も新ソバも…かなり嬉しい…こんな日々です。
これも心の栄養…温かい優しい気持ちになります。小さな幸せも、まんざら悪くないですね。

そんなこんな…野見山氏に特化した「日常つれづれ」になってしまいました。最後までお読み頂きましてありがとうございました。

朝晩の気温の変化に、お気を付けてお過ごし下さませ。
そして、どうぞ、お時間を見つけて展示会にお出かけ頂けますと嬉しです。
心よりお待ち申し上げております。

ほととぎす
柴田雅章作 片口
2023年(令和5年) 9月7日
やっと9月に入り、ひと息つけるのかナァ…7月・8月は危険な暑さ、地球の沸騰化とメディアは報じ、出かける事も控える日々でした。季節の変わり目が緩味になってしまいました。

少し風や空気が変わった様な気がしますが、まだまだ本当の意味の秋は先になりそうですね。それとも、ヒッソリ側にいるのでしょうか。

朝起きると…自分に言い間かせるのです。元気で頑張ろうね…と。「早く店へ行こう!!」花染の店へ行くとスイッチが入り、別の自分になれるような気がするのです。でも流石に8月はチョット苦しかったですね。

8月6日(日)・今年は広島原爆平和式典も、全国高校野球大会の開会も、花染の定休日と重なり、腰をすえて見る事が出来ました。

広島平和式典・被爆78年…最初から最後まで逃さず拝見できたのです。

 

松井一実広島市長の平和宣言は、重く胸に迫り、内なる魂に聞き入ってしまいました。子供の代表「平和への誓い」も端々しい言葉で語られていました。

岸田総理は広島選出だからこそ出米る事があるにもかかわらず、心に響かない…G7広島サミットはポーズのように見えてなりません。
「唯一の戦争被爆国として」広島・長崎…政府は、どうして世界にむけて核の脅威を発信しないのか、実相をもっともっと訴えて欲しいと思うのです。

今年は特にテレビも新聞も戦争がテーマの報道・記事が多かったと思います。朝日新聞は紙面を席巻していました。

NHKが発する情報力と質と量・ドキュメンタリーは他の局の追随を許さない凄いものがあります。重大な事実を積み上げ、事の真相に迫まろうとする気概に圧倒され引きずり込まれてゆくのです。

戦争を原爆を体験した人々の憤り、悲しみ、ざんげ、後悔…それを抱えて生きざるを得なかった苦悩…。

忘れられてゆく事の危機感、語り継ぐ人々の高齢化、亡くなってゆく事へ危惧を皆様は切実に訴えていました。「過去の苦しみなど忘れ去られつつあるように見える…その忘却を恐れます」…と。

若い頃からもっともっと事実を知りたいと思い続け、この夏にも長年にわたり、拙い文章で書いて来ました。

私は、毎日毎日、それらの報道に没頭していったのです。戦争を知らない私達の努めだと思っているのです。知らない事は、一ツの罪悪だとも思うのです。

戦後、原爆の脅威や実相が広く国際社会に流布しなかった理由も、今年初めて知りました。人間がもつ「底深い…悪」…私は、それが知りたいのです。

それと対局にあると言ってもいい…全国高校野球大会の開会式。
4年ぶりに全校揃っての若さ溢れる入場行進は圧巻でした。

山崎育三郎氏が昨年に続き「栄冠は君に輝く」をアカペラで歌う!!
そして作曲をした古関裕而氏が野球殿堂入りをした事を知り…
始球式は栗山英樹氏…すべてが揃った、今年の高校野球。

暑い日差しをのみ込んで、球場とスタンドが一体となり燃えていました。後世に、野球の歴史に語り継ぐ試合も数多く見られました。

決勝戦…あの仙台育英と慶応の試合を、仕事ゆえアルタイムで見る事が出来なかった事が残念でなりません。

この平和は、ただあるものではありません…と言う事も合せて自覚したいと思うのです。

来年のパリ五輪を目指し、アスリートの皆様の頑張りがテレビに写し出されます。懸命な姿に圧例されたり驚いたり…美しい姿ですね。

今年は9月…中秋の名月は2回…1回はすでに終わり、次回名月は29日の東の夜空に…その頃には、目に見える形で秋がやって来てくれますよね。秋の七草、どれだけ集められるでしょう!

美しい日本。海外からの観光客も増えて来ました。魅力ある日本、魅力ある日本人…そうありたいと思いますね。

10月の展示会の予定です。
高橋正治・鍛鉄の仕事
10月17(火)~10月28日(土) 日・月定休日
現在、案内状の写真撮りをしています。皆様のご期待…以上の展示会に出来ますれば嬉しいです。

6月につけた梅酢もそろそろ…年はじめに作った干し大根…冷凍している最後のものを薄味で煮ましょう。平凡な暮らしを普通に出来る事を願わずにはいられません。

今は、ひたすら徳川家康にまつわる番組を追っかけています。「どうする家康」で少し勉強させてもらうつもりが、すっかり家康にはまってしまいました。

角度を変えて、解説者によっても異なる家康がおもしろいのです。

司馬遼太郎生誕100年という事もあり「覇王の家」(1973)に注目が…。
100分de名著…が…25分×4回で読み解く番組も楽しかったですョ。
安部龍太郎が指南役…と言うのもおもしろかったです。

 

安部龍太郎氏の本は難しい…「長谷川等伯」を持っていますが、大変読みづらいのです。彼自身も「徳川家康」を研究…本を出されているらしいです。

家臣・石川数正の裏切り…諸説あるそうですが「どうする家康」で描かれた数正であって欲しい…と。そして松本城にそんな歴史があったなんて知りませんでした。幾度か訪れた事がある、あの美しい姿の松本城を思い起すのです。

大阪・小坂にある司馬遼太郎記念館を訪れた若き日。原稿の推こう跡の赤いペン…数知れない資料、蔵書に囲まれた深い客間のような部屋に佇み、言葉を失う程の感慨にひたった事を思い出します。

父は手元に「街道を行く」を長きにわたり愛読していたと思います。私はとうとう、それを読む事もなく…父は逝ってしまった…。

話は、どんどん広がってゆくので…この辺りで…。

暑さは、まだまだ続きそうです。くれぐれもお大切に…。美しい物に出会ったり、ホッとするものに出会ったり出来れば幸せです。
お時間がございましたら…どうぞお出かけ下さいませ。心よりお待ち申し上げております。

そうそう先日「柚木沙弥郎と仲間たち」を拝見してきました。武内晴二郎氏・舩木研児氏と花染とのご縁につきましては後日、書きたいと思っています。Instagramには、ボチボチUPして参りたいとも思っています。

  
2023年(令和5年)7月5日
今年は梅雨入りが例年より早かった様な気が致しますが、真夏日があったかと思うと台風が日本列島を襲って来たり、全く季節が読めなくなりましたね。

今も、九州・山口地方は豪雨による大きな被害が出ています。
ここ数年、毎年のように、惨劇を生んでいます。

本来、この季節の雨は「恵みの雨」と言われ、この奇跡の日本列島の大自然を育くんで来たのだと思うのです。山や川が…生きとし生けるものは生命で溢れ勢いを増す季節なのだと思うのです。

水田には生き生きと早苗が育っています。その側を歩くと、私達は小さな生物に季節を教えてもらっている事を感じるのです。

 

雨上がりのオゾンを含み水分を含んだ山からの風は心羅万象を育くんでいるのです。

しかし、私のささやかな散歩道は、どんどん変化して行きます。此処も、又ここも…無くなったナア〜と…。田舎街ゆえに失われてゆくものが、あからさまに目に見えるのです。

JR島本駅と高槻駅の間に、もうーツ新駅が出来る…と数年前に発表があり…すでに工事は始まり悲しい光景が広がっています。駅を作っては宅地開発…そして高層マンション…企業や行政の思惑は、果てしもない破壊を生んでいくのだ…と。

6月の展示会「細江義弘 木の仕事展」にたくさんの方々がお出かけ下さいました。本当にありがとうございました。

彼の作品を手に取り…日本の緑豊かな美しき国士を…木々が生い茂る山々を…広葉樹の森を…大きな意味で実感させて頂きました。そして、私達の生活道具として使わせて頂く事の幸せ…大切に幾十年も使って欲しいと願うのです。

 

どこにでも大量生産、機械生産…安価な道具はあるのですが、細江さんの手仕事を求めて来て下さる…何と嬉しい事なのでしょう。

彼はロクロを使わず、すべて手彫りなのです。それゆえ、私達の手がその優しさに反応し、ホッコリするのだと思うのです。

家具の注文も、たくさん頂きました。お納めは年内いっぱいかかると思うのですが、今しばらくお待ち下さいませ。

引き続7月の展示会です。

西川孝次吹きガラス展
2023年7月11日(火)~7月22(土)
10:30~17:00
16月(日)・17日(月・祝)休み


ぐいのみ・ロックグラス・ワイングラス・ビールグラス・小鉢・リキュール瓶・花入れ…などなど

 

西川考次さんの展示会は2年ぶりです。夏の光の中では、やはりガラスです。
「カラン、コロン…。」と音がする。静かな昼下り…氷が揺れます。遠い思い出と共にglassをかたむけ、至福の時間が流れます。

そんな夏の日々…幸せを感じて頂ければ嬉しいですね。

夏は京都は祇園祭。15日(土)・16日(日)宵山・17日(月·祝)山鉾巡行。
「コンコンチキチン」のお囃子と共に大勢の人で京都の街は埋め尽くされる事でしょう。今年は、ほぼコロナ以前に戻るでしょう…と関係者の方からお聞きしました。

我家も毎年「ちまき」を買いに行きます。13日頃から販売されるので、本番は避けて早目に家族の者に行ってもらおうと思っています。
無病息災…花染と我家の玄関に掛けて「どうぞ無事で…。」と祈ります。
いい事がいっぱいあると嬉しいですね。

ちょっと…ひと休み…8月の「日常つれづれ」は休みます。

この7月の展示会が終ったら、私の体を修復したいですね。心と体に充分な栄養を補ってやりたいと思っています。
でも、出来れば「花染ホームページ」の写真を一新する仕事に取り掛かりたいと…。

超アナログの私にとっては、大仕事ですが、私を助けてくれる心強いプロの方の手を借りながら頑張りたいと思っています。

何時もいつも、たくさんの仕事と追っかけっ子をしていますが、花染を応援して下さるお客様と共に1ツ1ツ丁寧に歩きたいと…。素敵なご縁を大切に日々を過ごしたいと思います。

夏の花が咲き始めました。芙蓉・むくげ・朝顔・ハイビスカス・さるすべり…
まだまだ…元気に青空に向かっています。

 

梅雨が終れば、本格的な夏がやってきます。くれぐれもお健やかに…そして暑い日々をお気を付けてお過し下さいませ。

夏休み 8月13日(日)〜8月21日(月)まで
HP「日常つれづれ」「instagram」を何時もご覧頂きましてありがとうございます。
インスタグラムは、日々、折々投稿して参りますので、見てやって下さいませ。

種々のサボテンを育てていますが、夏はグッと大きく育ちます。
これは最近買った可愛いヤツです。

2023年(令和5年)6月1日
清々しい風が街を流れ溢れる緑とあふれる光です。4月、5月、6月は、一年で一番好きな季節ですが…初夏6月ともなると…日差しは一層強くなり汗ばむようになります。

太陽と風…この自然の恵みは、何時も変わる事なく私達に降り注ぎます。今年はすでに梅雨入りしてしまいましたが、田植えが終った水田に…小雨が波紋を広げるさまは、より美しい日本の四季を感じるのです。

しかしこの風景も日常の中で見る事は少なくなってしまいました。遠くから聞こえるうぐいすの声…どうにか、この田舎町の風情をとどめているのです。

そんな5月中頃、突然届いた便りが…一瞬、舩木 倭帆先生から…?…と錯覚してしまう封筒でした。よく見ると大山崎山荘美術館からの案内状でした。開対し、急ぎ内容を確認したのです。

7月に、この美術館で「船木倭帆・没後10年」記念展がある事は随分前から知っていました。
届いた便りはその展覧会に先行しての内覧会への招待状だったのです。

こんな形で案内状が届いた事に、私は喜びを隠し切れませんでした。

先生を敬愛し、私の人生の師でもあったのです。先生の作品に出会ってからの長い長い師弟のような関係が…先生を亡くした悲しみが蘇ったのです。

若い若い…私の青春でもありました。
40数年前、偶然見つけてしまった数点の先生の作品は、私の心臓を鷲づかみにしたのです。

そこには大きなポスターが貼ってありました.「九州民芸村・つくし工芸」「船木倭帆ガラス研究所」と書かれていました。衝撃でした。
「この方のガラス以外は買わないでいよう!!」と若い私は胸が震えたのです。

その時から2年…いみじくも店を始める事になり、先生の作品への思いを手紙に託したのです。何の人脈がある訳でもない新参者の若い私に、お電話を下さったのです。
「たくさんではないのでしょう…!」私は「まだ力が無いので、少ししか頂けないのです…」そんな会話が交わされました。先生のお優しい声は受話機を通して伝わって来ました。

アっと言う間に先生の作品は花染を席巻していったのです。それは、私の熱い思いの原動力になっていきました。

その頃、先生はご病気を抱えていたにもかかわらず、それまで以上に仕事をするべく福山に工房も移されました。私がひんぱんに通うようになったのは言うまでもありません。

先生の作品は、日本中から展示会のオファーが絶え間なくおありだったにもかかわらず、花染は、常設をさせて頂ける幸せな店でもありました。先生の存在は花染の中心…柱となっていったのです。

「大山崎山荘美術館 開館10周年」記念展も、船木先生の展覧会でした。この折出版された本は、ほぼ大山崎山荘の内外で撮影された写真です。
この記念展のオープニングにも招待して下さいました。懐しい良き想い出となっています。

 

先生は大山崎山荘美術館が大好きでした。大阪へお仕事で出て来られると、立ち寄られていました。そしてふらりと…花染にも寄って下さいました。

「よく、この人口の少ない街で、このレベルを保ったネ…。」と…。私への言葉は私の宝物です。何もかも鮮明に記憶しています。

毎年のように展示会もして頂きました。…何より常設してくださった作品はたくさんのお客様の心を虜にしたのです。

長い月日が流れました。先生の偉大なる生涯を…何時までも記憶し、たくさんの喜びを頂いた事に深い感謝の念を持ち続けたいと思っています。
「これからも、前を向いて歩きなさい…」と励まして下さるメッセージと受け留めて、内覧会に出席させて頂きたいと思っています。

花染は、お客様から家庭菜園のお野菜など、いろいろの食材をたくさん頂くのですが、充分にそれを活かしてやるのも私の仕事です。

 

仕事と家庭の間で時々疲れ切ってしまう事もありますが、こんな幸せを運んでくれる食材からエネルギーを分けて頂いています。
お米も農家の方から…知り合いの方から頂くのですヨ。白いお米のご飯も大好きです。

器も幸せを運んで来てくれます。昨年とは少し変化をもたせたいと思い…
こんな器選びはいかがでしょう。

この季節、つるん〜とおそばやお素麺が食べたくなります。盛夏にはガラスも涼やかでいいですが、今の時期は、陶器・磁器で暮らしを楽しんでみたいと思います。
たったそれだけの事で生活にゆとりが生まれます。

最近マグカップも変えてみました。スリップウェアーの渋いものから、赤地径さんのポップで色彩豊かな作品に切り変えました。それはとても嬉しい出来事です。

ちょっと疲れた心と体は、元気になれるから不思議です。

話は変わります。
先日(5月21日)久しぶりに京都市京セラ美術館へ「石本正・生誕100年回顧展」を見に出かけました。
多くは書かない事に致します。芸術は感じるものだと思うからです。

地位や名声を求めることなく最後まで絵画一筋に生きた75年に及ぶ画業、そして95年の生涯です。
島根県浜田市生れ、京都市立芸術大学で日本画を学び…

情熱的でリアリティあふれる舞妓や裸婦像…線が美しい…線に込める想い…を堪能させて頂きました。

一年ぶりの京都市京セラ美術館ではありましたが、やはり旧館の方へ目がいってしまいます。写真をいっぱい撮りました。長い年月の馴染んだ佇まいは落ち着きます。美しい日本の職人の技が光ります。

 

 
6月の展示会

細江義弘 和の仕事展
2023年6月6日(火)〜17日(土)
10:30~17:00
11日(日)・12日(月)休み


飾り棚・椅子・膳・盆・茶托・トレー・額・器・鏡など⋯

細江義弘氏の小品展は、2年に1度させて頂いています。日常の暮らしの中で使って欲しい作品です。お客様からご依頼を受ける事が多い小品をまとめて作って頂きました。
大きな家具のご注文も 受け賜っております。

花染の裏庭の姫紗羅の花が満開です。まだまだ小さな蕾をたくさん付けています。今年は何故か不思議なくらい多くの花を付けました。

木の背文が大きくなって、写真を撮るのが難しくなってきました。
気持ちか浮き立ちます。小さな庭であるがゆえに、とっても嬉しい事なのです。

この度の「日常つれづれ」は舩木先生と花染の縁しを書かせて頂きましたが、先生の偉大なる生涯は、4冊出版されている本にあます所なく書かれています。お読み頂けますと幸いです。

どうぞ朝夕の気温の変化にお気を付けてお過し下さませ。そして6日(火)からの展示会にお出かけ下ませ。心よりお待ち申し上げております。

姫紗羅の花

2023年(令和5年)5月8日
5月の爽やかな風が心地良いですね。島本町は大阪の中でも、最も京都寄りの小さな田舎町です。この小さな街に西の山からオゾンたっぷりの風が流れ、独特の雰囲気を作ります。

我家から店まで6分程の道は下り坂です。その坂道を風を切って走ります。髪の毛1本1本に風が通り抜けてゆく…思わずスピードが出てしまいます。
早朝の風は、まだチョット冷やりと、爽快そのものです。

それなのに今へルメットを推奨、義務づけられると言う…何と酷な事でしょう。
たかだか数分間の道程ですが、自然が溢れているのです。桜並木が連なり…緑あふれる木々でおおわれた道には名を知らぬ草花が咲き、思わず自転車を飛び降り、見とれる事もあります。

 

少し遠回りをすると、季節がその折々、何気ない情景を見せてくれるのです。

真っ正面から朝日が眩しく降り注ぐ…私が主婦から仕事人へスイッチを切り変える貴重な数分間です。

ヘルメットを…と言う事も分からなくもないですが、臨機応変に対応して欲しいものですが…ダメですかねぇ~。

世の中の動きは凄いですねぇ~。3年間の制限ある生活を耐えていたからでしょうか。皆さん弾けたようにお出かけです。人が溢れ、自由を目いっぱい亨受しているかにお見受けします。

コロナ以前よりは、いい意味で、ひと味異なる社会になって欲しいと思うのですが…。

私も久しぶりに京都の「哲学の道」へ緑のもみじや疏水の流れを肌で感じながら、そぞろ歩きを楽しみたくて出かけました。いつも変わらずの空気感が…ゆったりと迎えてくれるのです。

四季を通してこの場所へ、足がむいてしまうのです。

何も考えない…それでいて何かを教えてくれる。若い頃から幾度訪れた事でしょう。

谷崎潤一郎も、この地を愛し、法然院に墓地を定め、しばらくの間、居を構えたのだそうです。この静寂は日本人の心です。

ここより少し離れた所にある…もうーツの大好きな館へ立ち寄らせて頂くのも、この哲学の道へ行く大きな要因でもあるのです。 

 

本物だけが織りなす佇まいは、何時なんどき訪れても心のこもった花が生けてあり、穏やかな空気で満たされているのです。JBLのオーディオから流れる音楽は、体の奥深く静かにゆるやかに浸透するのです。私の至福の時間です。
そんな日々がずっとずっと続いてくれる事を切に願っています。

コロナ禍の中、NHK BSの番組を探す事が多くなりました。毎月のように、この「日常つれづれ」に書いていますよネェ~。「グレースの履歴」…花梁インスタグラムにも投稿したのですが、すっかりはまってしまいました。美しい映像も、このドラマを魅力的なものにしています。

真っ赤なスポーツカーを介して綴られる…優しくも哀しい生きる事の…深い意味。
ご覧になられた方も多いようですので、詳細は割愛致します。

4月中頃に放映された「心の糸」と言うドラマも…我が身を振り返らざるを得ませんでした。
映像の世期も、BSのドラマも…美しい映像「ワイルドライフ」も、ドキュメンタリ一番組も、ノンクィクション番組も…日々の暮らしに疑問符を持たせてくれると思っています。

民放の中に…TBS系土曜日午後5時30分「報道特集」と言う番組があります。
現在のメインキャスターは膳場貴子氏です。凛とした姿勢、強い意志…いつも体を乗り出して拝見しています。

田丸美寿々さん…彼女がこの番組のメインキャスターだった頃…調べてみると1994年~16年間、この「報道特集」を引っぱっていました。強い覚悟と意志が見て取れる内容でした。社会問題を学ばせてもらう為にも真剣に見ていました。彼女は、外面・内面ともに魅力的な方でした。

女性キャスターの先駆けだったのです。今尚、あの当時の事は忘れないですね。
全くの私見であって…あくまで好みですので…

これからも新聞のテレビ番組欄を指でなぞりながら、この様な番組を探す日々を送るのでしょうね。

話は変わります。

懐かしい人々が花染を訪れてくれました。昔の仕事仲間であり、スキー仲間でもあった方が奥様とご一緒に来てくれたのです。それはそれはもう…話を奪い合うように昔話に花が咲きました。

当たり前ですが「若かったねぇ~」何をしても笑っていられる…悩みかあっても、辛い泣きたい時も、前を向いていられた…長い年月が経ってしまった…そんな昔のお話です。奥様とLINEでつながり、インスタグラムを交換した…これは新しい出来事です。

東京からのお客様も…。2月からお約束をしていて、心待ちにしていました。大阪へ「文楽」を見にいらっしゃると、私共へお立ち寄り下さる素敵な女性です。コロナ禍ゆえ、隨分久しぶりになります。

同じ年代なので、お互いの話が近いのです。お目に掛かれなかった月日が一気に話となり溢れます。時々はLINEでやり取りはしているのですが、直接お目にかかる彼女は、やはりお酒落です。 彼女の行動力、瞬発力に私は魅せられているのです。

楽しいひと時をありがとうございました。どうぞ次の時までお元気で…と。
又、お待ち致しております。

6月の展示会「細江義弘 木の仕事展」を致します。
会期 6月6日(火)~6月17日(土)

 

飾り棚・椅子・膳・盆・茶托・トレー・器・鏡など、なかなか普段、時間が無くて、お作り出来ていない小品が中心です。とても頑張って下さっていますので、どうぞ楽しみにしていて下さいませ。お出かけ下さいませね。

このところ毎晩のようにスポーツニュースの中でエンジェルスの大谷さんを拝見します。多分、日本中が、いえ…世界中かあの爽やかな笑顔に勇気をもらっているのではないでしょうか。

3月のWBC以来、日本のプロ野球にも影響を与えた事は必至ですね。大谷さん自身も、あの時から勝つ事の意味を実感したのではないかと推測します。エンジェルスを勝たせる事にも情熱を注いでいる様子を好ましく拝見しています。
スポーツニュースを見る事も、今まで以上に楽しみになりました。

4月・5月・6月は一年の中でも特に好きな季節です。日本に四季があって良かったナァ~と何時も思うのです。新緑の美しき日本列島。

45億年の遥かなる地球…。ことごとくが自然の大切さを教えてくれるのです。

辛くても哀しくでも、悩んでいても…いい顔をしていたいナァ~とこの年になるとしみじみ考えるのです。
そんな5月…初夏に向って普通の暮らしが送れます様…。「日常つれづれ」も、とりとめのない話で終わります。 

2023年(令和5年)4月1日
桜の花びらか舞っています。寒い冬を耐え、2月3月…そして日本中が桜の季節を迎えるのです。
ここ島本町は 3月28日、29日、30日くらいが満開でした。今年はWBCで湧く日本列島に…皆と喜びを分かち合う様に桜がやって来ました。
未だ冷めやらぬ「サムライ・ジャパン」の雄々しい姿と共に2023年の春は特別な季節になったのではないかと思うのです。

はらはらと散りゆく桜…北へ向かって駆け上がる桜前線。
東北·北海道…桜の便りをテレビの映像を通して見るのも楽しみです。まだまだ続く美しい桜の季節。
華やかな八重の桜はこれからです。

先月・3月「村松学 吹きガラス」花染40年記念展を、無事終える事が出来ました。楽しく語らい良き時間を持てました事、本当にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。
今後共、ご指導賜わります様、よろしくお願い申し上げます。

仕事への思いは尽きる事はありません。前を向く事が日々の糧になるのです。

WBCの戦いが終った後に、報道番組の中で栗山監督が「出来るか出来ないかではなくて…やるかやらないか。」とおっしゃる…その柔和な笑顔を拝見しました。

年を重ねる事で、桜の散る季節は、より感傷的になります。桜の花は、あんなに静かで潔い…。誰もが、こうなりたい…と思う自分がいると思うのですが、私はまだまだ凡人の道を迷いなから歩くのだろうと思いを深くしてしまうのです。

桜の季節に、私の中に残る映像があります。
昨年のお花見…雨の降る中、鴨川の提を歩いた時の事です。コロナ禍の中でもあり、人もまばらな事と重なり、鴨が10数羽、土手にヨチヨチ歩きを楽しんでいました。

数人の若い人達が近づくと、急ぎ足で川面に戻って行きましたが、2羽のペアがそのまま立ちつくしているのです。静かに近づいてみると雌の鴨が片足を羽の中に上げ、体を丸くして動かないのです。

足を痛めている様でした。その側で雄の鴨が心配そうに寄り添っているのです。しばらく私達も見守っていましたが、雌の鴨は微動だにしません。
その2羽の姿が余りに健気で…あんな風に私は生きる事が出来るのでしょうか…。どうにかしてやりたい…そう思うばかりで、その場を離れてしまいました。動物園か市役所へ電話をすれば良かったのか…。あれからあのペアはどうしたのでしょう。ずっとずっと忘れ得ない光景です。

時折、思い出すのです。自分のスマホを見ると映像が残っていました。その時何もしてやらなくて、その場を立ち去ってしまった自分…どうすれば良かったのか…こういう時…自問自答するのです。

今年も鴨川は、お花見の人々でにぎわった事でしょう。もう鴨は土手には上がって来ないでしょうね。
コロナ禍ゆえ静かな鴨川の水の流れを楽しんでいたであろう生き物達…複雑な思いです。

桜の花の季節は、自分の歩く姿に重なります。自分の歴史の数だけ色があります。
楽しいだけではない思い出と共に…美しいゆえ、哀しくもあり、そして喜びも同時に誘い込むのだと思うのです。

何だか小理屈を並べましたが、暮らしの中で「物や事」を見る目を養ってゆきたいのです。

春らしい食材も私達を元気にしてくれます。ふきのとう・菜花・わけぎ・タラの芽…そしてこれからは竹の子です。

お仲間達と釣りに行ったお客様から、大きな鯛を頂きました。桜鯛です。まず包丁を研ぐ事から始めます。鯛の骨は太いので手強いですが、お刺身にする部分を多く取りたくて格闘しました。

これも母の台所仕事…見よう見真似です。上手くはないですが、どうにか頑張りました。
1日目はお造りでたっぷり頂き、2日目は、珍しくカルパッチョらしきものにしてみました。その他はアラ煮です。

調理に熱くなりすぎて、鯛の写真を撮り忘れてしまいました。それはそれは見事な大きな鯛でした。
春を満喫させて頂いた幸せな我が家でした。

そんなこんなで春爛漫の3月も終り、いよいよ新しいシーズンです。
新学期が始まり、新入社員が出発ですね。初々しい子供達が街を行き交う姿を見るようになりますね。

我が店の裏庭でも、小さな小さな季節が息づいています。沙羅の木は瑞々しい新芽を…ひなぎくげしは蕾を付け…ニ葉葵も、赤紫色の花を咲かせました。

これから4月5月と春本番です。どうぞ良き日が巡り来ます事を願って…4月の「日常つれづれ」は桜にまつわる話で終ります。

★4月の展示会のお知らせです。

山ぶどう手さげかご展
2023年4月6日〜4月15日
10:30~17:00
9日(日)・10日(月)休み

桜の木の下に小さな可燐な花が、いっぱい咲いていました。
愛しい自然が溢れる情景です。

 

2023年(令和5年)3月6日
静かに明けてゆく美しい東の空。日の出を予感しながら、早朝…昨晩やり残した仕事をするのです。春はあけぼの…とはよく言ったものだと思います。

春は不思議な季節です。3月に入ると光が急に輝いて見えるのです。そして春が来た!!そんな思いです。
あれもこれも、たくさん事情を抱えて暮らす私は、春の日差しに救われるのです。生きとし生けるものに活力と喜びを与えてくれるのですね。

こんなに春を待ち望んだ事はなかったように思います。冬の気配を残しながら…大きな希望が見えてくるから不思議です。

裏庭の二葉葵も、ほととぎすも新しい芽が…等しく春が来ました。
小さな小さな庭に春の息吹が…メダカも目覚め…ゆらゆら泳ぎ始めました。

そんな中で友達が「3月1日は花染の誕生日ですね。40年…努力の積み重ねと頑張りですね。感慨深いですねぇ〜」とLINEを送ってくれました。忙しすぎてポッカリ空白だった私の頭は突然よみがえり、そうだ「仕事が落ち着いたら、夫と2人で花染の誕生会をしよう!!」…そう思うと脳が動き始めました。

花染の40周年記念展へ向う仕事が待っています。

村松学 吹きガラス展
2023年3月14日~3月25日
10:30~17:00
19日(日)・20日(月)休み

舩木倭帆先生から村松学さんへ…先生が導いて下さったご縁です。先生の理念を色濃くつなぎ、お人柄そのものの作品は私達を健やかにしてくれるのです。
まだまだお若い村松さんですので、ガラスの質感を大切に美意識をより高めて下さる…と期待を込めて見守っています。

本当に長いおつき合いになりました。村松さんとのご縁は、先生がお亡くなりになられた大きな悲しみから立ち上がらせてくれたのです。

40周年への思いを…たくさんのお客様から頂いた励ましを、そして作家さんからの熱い思いを…本当にありがとうございます。
多くの苦難を乗り越え、今日までよくぞ無事に…との思いでいっぱいです。深い深い愛情とご縁あればこそです。

40周年を…何かを期待してお出かけ下さいませ。心よりお待ち申し上げております。

話は突然変わります。
寒かった2月、久しぶりに登場させた、やぐら炬焼に足を突っ込み、新聞を読み、テレビ欄をくまなくなぞり…興味深いものは何かないかなぁ~と…そしてフッと出会った番組。

高村薫原作「照柿」(てりがき)2月18日(土)PM9:00 BSテレビドラマ。全3回を一挙に…3時間半の長丁場を釘付けにさせてしまう程に心を奪われてしまったのです。

一貫して流れる画像は重くて…惨劇に向う…人間の底知れぬ情感を三浦友和・田中裕子・野口五郎が、ひたすら心理戦…生きざまを見せるのです。3人の運命は…。

平凡な顔の中に見る凄みと悪魔。悪魔が顔を出す。深部を流れるものとは…。

そしてもう一ツ。BSプレミアム「ガラパゴス」ご覧になられた方も、たくさんいらっしゃったと思うのですが、現代社会の不条理を描いていました。
原作・相場英雄の長論ミステリー小説、織田裕二主演。

久しぶりに見る骨太のドラマでした。このドラマを見終り、人間の社会は、そして日本はどこへ向かうのか?本気で誰かに尋ねてみたくなる…前編・後編3時間のやり切れない思いを引きずってしまったのです。

そんな不条理とはうらはらに…。
今まさにWBCの行方、サムライジャパンの行方…に盛り上がっていますね。野球は大好きで、よくテレビ観戦をします。若い頃は球場にも出かけました。

いみじくも野球は人生に似ていると思うのです。コツコツ点数を重ねたり、エラーをしてしまったり、ボコボコにやられてしまったり…そして野球は9回裏ツーアウトから…とよく例えられるように…どこにチャンスがあるか、諦めかけた9回逆転…よくある事です。

どうぞあの大谷君の笑顔がいつまでも続く試合であって欲しいと願うのです。

どんなお話しにも努力が必至です。生きる事は美しくもあり苦くもあり…でも乗り越えてゆくのですね。そのカも同時に与えられているような気がします。そして花染という存在は、何があろうと私を立ち上がらせてくれたのです。

どんどん時代は変化してゆきます。私は相も変わらず超アナログです。人様に助けられ、私という人間を成長させてくれた森羅万象ことごとくに、深く感謝しています。それと同時に仕事をさせて頂く責任をいつも感じています。

皆様から頂いたご縁を大切に3月14日からの展示会を楽しく盛り立てたいと思います。

桜の開花のニュースも聞かれるようになりました。日本の桜は世界に誇れる文化です。いつまでも「美しい!」と誰もが思える平和な社会であって欲しいと思います。

まだまだ寒さも残る日々です。どうぞお風邪など、お気も付けてお過ごし下さいませ。

梅文長角皿・赤地 径 作
梅の花が、今満開ですね。
2023年(令和5年)2月7日

寒い寒い…が口癖の毎日を過ごしています。
しかしニュースで報じられる日本海側、北海道の風と雪を見ると、その甚大な量に絶句してしまいます。
この所、年々雪が多くなっている…とお話になられる地元の人々の姿は痛ましい限りです。
先日の報道ステーションで何故…日本海で何がおこっているのか、荒波に観測船を出し、体を張って検証している大学チームの姿が写し出されていました。自然は「まった」がきかないのです。精査してあらためて発表する…とのお話しでした。

立春も過ぎました。日差しだけを見ていると春はそこまで…と感じられるのですが…。節分は、にぎやかに豆まきをしましたヨ。年を重ねる程に食べる豆の数が増えます。「いつの間に、こんな年になったのかナァ〜」と毎年こんな会話です。

ちょっと事情があって小さく小さく暮らしているのですが、だからこそ日常を大切にしたいと思っています。

そして小さな幸せ…。店の器を我家に持ち帰り、食器棚に並べ、得意になる喜び…美しく見えるよう配置を変え…ヨシ!ヨシ!とながめる嬉しさは、ごく普通の暮らしではありますが、大きな喜びとなっています。

我家は和食が主体の食卓ですので、昆布とかつお節で出汁をとり、冷蔵庫に常備しています。お出汁をとる香りが台所に広がると、何だか母を思い出します。娘は母と同じ事をしながら台所に立つのですね。母はもっともっと手間をかけていました。懐しく思うのです。

あくまで家庭料理ですが、美しい食卓…色彩や形状を考えた器選びは、日々を安定させてくれる様な…そんな事を心がけているのです。

美味しいものを頂く事は幸せな事ですね。
京都の行きつけにしていた洋食屋さんが、お年を召された事と奥様の体調不良で店を閉めてしまいました。ご夫婦で営む…カウンターとテーブル席が1ツ…という小さな店でしたが、長年通い、私が作るのが苦手な洋食をすべて補ってくれていたのです。いつも満足させて下さる大切な店でした。

通い慣れたイタリアンの店も閉店してしまいました。アンティークな店内・素敵な心優しいスタッフの方々に、私はとても馴染んでいました。
最近の例にもれず、店は壊され、その敷地にはホテルが…そんな京都です。ホテルばかり建てて…どうするの。小さなホテルから外国資本の超高級ホテルまで、今尚、建設は広がっています。

話は変な方何に流れてしまいましたが、私は古い情緒ある歴史ある京都を見付けながら、良き町並や文化を探して訪ねる事に致しましょう。
そういう意味では、京都はとても奥が深いのです。

私は家庭料理を、普段の暮らしの中で丁寧に作っていればいいかナァと…。でも和食には、私なりのこだわりがあるのですヨ。
そして食器とは、こんなに人の暮らしを楽しくしてくれるものだと…手前みそではありますか…そう思うのです。

そんな花染ではありますが3月、40周年を迎えます。
ふり返れば長くもあり短かくもあり、過ぎた日々が脳裏をかけめぐります。幾度となく押し寄せる苦難を…あの時、あの大変な時を乗り越えたのだから、又きっと乗り越えられる…と信じていました。

大きく健康を害した時には、もう終りか…と覚悟した時もありました。平坦な道を与えられる訳でなない…と自分を鼓舞するのです。
でも、悲しみも喜びも楽しさも、全て数限りない人々に支えられ一生懸命でした。

徳川家康の「人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。急ぐべからず。」との言葉を思い出すようにしていました。先人達の数々の名言は、私の中で常に生きていました。
よくぞここまで…と感慨深いのです。

舩木倭帆先生の書かれた本も私の道標でした。花染開店当時からお亡くなりになるまで、優しくて強い先生は、幾度となく私を支えて下さったのです。

 

舩木先生がご健在の頃は、何時も先生の作品で記念展をして頂いていました。ご遠方からもたくさんのお客様がご来店下さって、にぎやかな時間でした。
先生と奥様、そしてお客様…そして私。笑顔溢れる花染でした。美しいガラスが2Fいっぱいに並ぶ光景は、舩木先生の思い出と共に忘れる事はありません。

今回の40周年記念展は、舩木先生の愛弟子である村松学さんにお願い致しました。
3/14(火)〜3/25(土)開催の予定です。

 

その頃には、美しい日本の自然は、光と共に輝いている事でしょう。
生きとし生けるもの、ことごとく生気を帯び…桜の花の便りも聞かれる様になりますね。

皆様への感謝の気持ちを胸に、楽しみながら準備を進めて参ります。春をむかえて、キラキラ輝く展示会にしたいと思います。

節分の次は、そろそろおひな様。店にもおひな様をお出し致しましょう。春が待ち遠しいです。温かくして下さいね。我家は20年ぶりに小さなやぐら炬燵を出しました。

そうだ、小豆が残っていました、お餅を買っておぜんざいを…アツアツを頂いて元気を出しますね。そんなこんなで 2月の「日常つれづれ」は雑多なお話しで終ります。

季節の変わり目です。くれぐれもお気を付けてお過し下さいませ。そしてお時間かございましたら、お遊びにお出かけ下さいませ。

道端に咲くすいせんです
2023年(令和5年)1月11日

明けましてお目出とうございます。
新年のご挨拶が遅くなりました。お正月の3ヶ日も無事過ごす事が出来ました事は「ー年が良き年になって欲しい…」との願いと共に、とても感謝しています。

「七草がゆ」も過ぎました。ふっくら、ゆったり土鍋で炊き上げた白いおかゆの中に七草の緑が映えて…春が近い事を告げてくれるのです。
お正月で疲れた胃を休め、季節を感じさせてくれる…先人達の自然感は素晴しいですね!いっぱい智恵を授けてくれますね!

そして1月…茶道の世界は初釜の頃です。
昨年12月の展示会の折、半泥子・仙鶴窯・藤村州ニ氏の作品の中にとってもいい…向附けがありました。隠やかなのに1ツ1ツ手の中に包むと、彼の力量が肌を通して伝わって来るのです。
作陶の試練の中で生まれる伝統の技だと思うと…尚、大切に使いたいとの思いにかられるのです。

 

向附けを拝見していると…思い出すのです。
私のお茶の先生が初釜やお茶事にお使いになる趣き深い向附けの事を…。

粉引の時もありました。西岡小十の唐津の事もありました。先生がとても懇意になさっていた丹波の石田陶春のお道具も、ひんぱんに使われていました。

私は、こう言う折は朝3時起きです。いそいで着物を身に付け、仕度をし、始発電車で向かうのです。先生がお作りになる懐石料理を側で学ばせて頂きながら…お手伝いをさせて頂くのです。

よく叱られました。「はい!気を付けます!!」この言葉をいつも念頭に…お稽古は私にとって 修業のようでした。
先生は懐石料理の達人でもあり、深い知識と造詣をお持ちの方でした。初釜も、お茶事も、懐石料理は…全て先生のお宅で作るのです。
たとえば…ごま豆腐の為のごまを、すり鉢で摺る事から始まるのです。

たくさん教わりましたが…鯛の身を昆布で締めた薄作りを美しく重ね、わさびを天に添え、白醤油と少々の酢を合わせたタしをかける…今も私がお客様を自宅にお迎えする折、真似をさせて頂いています、昔はなま物は茶席では使わなかったそうです。
アレンジを加えながら多くの事を、あくまで真似をさせて頂き、料理の巾を広げて来ました。

すべて片付けをし、帰路につくのは、夜中でした。家に帰って…くやしいのか…何がくやしいのか…知らない事が、出来ない事が情けないのか…
大泣きをしていました。

でも私の仕事柄、他の人達より、お茶のお道具には少しばかりは詳しいし、辛抱強い心も持っているので、特に目をかけて下さっている事は私に伝わりました。

こうして初釜や季節ごとのお茶事は、辛い心を抱えたまる終えるのが常でした。

1週間に1度の普段のお茶のお稽古は長い年月、1度も休んだ事はありませんでした。それも6時に店も閉め、夜7:30から12時近くまでのお稽古でした。

若かったですねぇ~…あの4畳半の世界は格別に大好きでした。

そして5年に一度…大阪・谷町の大きなお寺でお茶会とお花の会を催すのです。これが大仕事です。
前日は、弟子が総出でお寺の大掃除です。お花は「山村御流」。
お花も、お道具も運び込みます。

お茶会のお客様は約200人…。粗相があってはならず、4月の袷せの着物と帯は汗でぐったりでした。

そんなこんな思い出は昨日の様に懐しく思うのです。休カも気力も同時に持ち合わせていた頃の事です…ネ!

私を導いてくれた先生方が…そして、暮らしの中で出会う人達が、今の私の支えになってくれている事を、感謝と共に思うのです。

令和になって早くも5年目です。今年3月1日は花染40周年です。
私の人生…そのもののような40年を花染といっしょに走りました。

日本の文化や素敵なものを、私の出来る限りの力でお伝えしたい…皆様への心配りを忘れないでいたい…ひたむきに考えながらの花梁です。

平和を願い、心豊かな生き方をして欲しい。それが私の幸せでもあります。

お正月休みの間、新聞のテレビ欄を指でなぞりながら…目を凝らして探し…毎目のように藤沢周平原作のドラマを見ていました。
こんなにも美しい日本が…そして日本人の心に感動するのです。

自然が豊かであり、そこには人の誠と正義があります。外国の人達が日本人のその部分をチャントご覧下さっているからこそ…「日本が大好き!!」
と言って下さるのだと思うのです。

所作が美しい…言葉が美しい…そして人を思いやる心が美しい!!
これからの日本を背負う若い人が、こんなドラマを見てくれると嬉しいです。

そうそう…私の店のお若いお客様で、必ずご夫婦お2人でお見えになる方がいらっしやいますが…私が「これこれ…こうこうの話で…いいですョ!」とお見せする本を次々と読破して下さる奥様…。私が読む本は、かなり辛かったり重かったりするのですが、それを「大好きです!!」とおっしゃる奥様。今も2~3冊お持ち帰りになっています。

 

お読み下さった本は、私と気持を共有出来ますので、絆はより深くなり…お若い方に私を近づけてくれるのです。幸せなことです。

お年賀状も嬉しい便りです。
作品と言っても過音ではない、心のこもった素敵な人達の素敵な年賀状は、長い年月、私との関係を紡いでくれた宝物です。

今年も皆様への感謝の気持ち大切に、1ッ1ッ作品を育ててゆきたい…内なる私の力となり…しっかり前を何きたいと思うのです。

人としての弱さも…哀しさも…喜びも…別れも…いっぱい私の身にまとい「日常つれづれ」を書いて行きたいと思っています。どうぞおつき合い下さいませ。今年もよろしくお願い申し上げます。

道端でボケの花を見つけ、自転車を飛び降り写真にとりました。
ふっくら優しい…!春を見ぃ~つけた!!

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