日常つれづれ(2024年)

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2024年

2024年(令和6年)2月6日
どことなく春の気配を感じるようになりました。
2月3日を過ぎると暦の上では春なのですね。節分の豆まきをしましたか。寒いので鬼も家の中へ入れてあげましょう!!

店へ通う道端に、プックリと咲く紅梅の花が冷たい2月の空で映えています。そばの水路の脇に水仙が群生しているのを見付けました。
朝かららウキウキ…春はそこまで来ています。

 

しかし日本列島は北から南から、長い列島なのですね。北海道は吹雪、伊豆では桜が…沖縄は夏日…。
そして能登に思いをはせるのです。

私達は何もなかったように暮らしています。それがとても不思議なのです。
温かい食事、温かいお風呂…温かい寝床を…
新聞の紙面は痛々しい写真と記事でおおわれ、テレビも被災状況や人々の苦境を報道しています。ご高齢の方はいかばかりでしょう。

1月の大相撲初場所では石川県出身の大の里(おおのさと)が大活躍をしました。郷里を背って頑張ったのですね。敢闘賞を受けられた事は、郷里の人々に大きく貢献したと思います。
これから幾年かかる復興への道…くれぐれもお大切にして欲しいと祈るばかりです。

近年とみに思うのです。
暮らしの中にある温もりを大切にしたい気持ちが大きくなります。年齢と共にいずれは、出来ない事が増えてゆきます。だからこそ今、もっともっと…いっぱいやっておかなくては…と何時も頭の中は満杯なのです。

人様にお客様にお世話になった花染…どうずれば喜んで頂けるのか…
何をして差し上げられるのか…と仕事の中で考えてしまうのです。

日本列島は何時、何があってもおかしくない…自然災害が、いちじるしく多発しています。
この季節…この2月…冬と春の狭間でうかぶ和歌があります。
『君がため春の野に出でて若菜つむ我が衣手に雪はふりつつ』「古今和歌集」相手の健康や長寿を祈って贈る若菜…。そして若菜の緑と雪の白さの対比が、日本の美しい姿を…日本人のたおやかな心を表現していると思っています。大好きな歌なのです。

作者は光孝天皇…権力にあまり興味を持たず、容姿も人柄も優れたお方だった…と。そして光源氏のモデルではないかとの説もあります。美しい天皇とこの歌があいまって、いつまでも心に残るのです。

NHK大河ドラマ「光る君へ」。時代と衣装を学ぶつもりで見ています。紫式部の好まざる方向へ進んでゆくのでしょう。美しい絵巻きを今後も楽しみにしています。

花染の裏庭で「ほととぎす」が一番に新芽を出しました。宿根草は静かにその時を待っています。メダカも暖かい日には水面に浮かび上りウロウロしています。ゆっくり泳ぎはじめると、そろそろ春です。自然界のバロメーターですね。

本格的な春が来ると花染はガラスの展示会です。
村松 学「吹きガラス展」3月12日(火)~3月23日(土)
春の光をいっぱい浴びるガラスの器を想像するとワクワクします。案内状もそろそろ出来上がります。

一昨年より昨年…そして今年。ますます上手くなる作品を眺めていると喜びを感じます。舩木先生の工房で修業をなさっていた頃から幾十年のお付き合いでしょう!!村松さんとの出会いに感謝しています。お仕事を共にさせて頂く事が心地良いのです。こんな有難い幸せを大切にしながら準備をさせて頂きます。展示会が開かれる頃には、そろそろ桜も開花を始めますね。

春の代表格のようなチューリップの花を買って小鹿田焼きのピッチャーに生けました。この小鹿田のピッチャー…最近、店の倉庫を整理していて見つけたのです。

そう言えば底の部分がふくらんで安定が悪いので、お売りしないでしまい込んでいたのです。懐かしいナァ~30数年前の小鹿田への旅を昨日の事のように思い出しました。

「春が来る!!」なんとも良い響きです。時代におもねる事なく流されず、そして時代を見すえ、前を向く。春のエネルギーを頂き、超アナログの暮らしを良しと致します。

そろそろおひな様も飾りましよう!
ちょっと弱気の花染の「日常つれづれ」は今月はこれでメ切ります。
インフルエンザもコロナも、まだまだ流行中のようです。お気を付けて暖かくしてお過ごしくださいませ。

河井達之さんの小皿・豆皿…小鉢など、小さい作品をたくさん持って来て頂きました。スリップウェアー有り、呉須の作品あり…コロコロ食卓に表情を与えてくれると思います。
どうぞ気分転換に、こんな愛らしい器を見にお出かけ下さいませ。心よりお待ちしています。

2024年(令和6年)1月12日
新たな年を迎えます。元旦早朝の初日の出!神々しい光景に思わず手を合せます。地球上に等しく降り注ぐ太陽に感謝の祈りを込めるのです。

たくさんの人達から頂いた地元のお野菜で、お雑煮を作る事から始まるお正月です。
祖母から母から譲り受けたお碗を使います。お椀の中には故郷の味が温かく…母が私の中に生きているのです。

家族の面影が、子供の頃から慈しんだ暮らしが脈々と受け継がれ、生活に生かされている事にも感謝しています。

「おせち」の中は古来よりの決め事が大切に詰められ健やかな一年を祈願する美しい日本の心です。
そして我家のリビングに、もうーツ幸せにしてくれるものがあります。地元の農家の方から毎年たくさんのお正月花を頂くのです。赤い大きい実を付けた南天・ゆずり葉・蝋梅・白梅・紅梅など…花入れにたっぷり水を張り、私なりに枝を払いながら時間をかけ大切に生けさせて頂きます。

世界を日本を見渡し、この家族の絆が永遠に続いてくれる事を心より願っているのです。

そして真白いカレンダーに1年を託し仕事への覚悟を誓うのです。

2日の初詣は下鴨神社と年末から決めていました、春のような晴天…雲ーツない青空でした。広大な古代の趣きを残す糺の森は幾度お参りしても清々しい空気が漂い、新年に相応し佇いです。

 

コロナ明けと言う事もあり例年より沢山の人出でしたが、ゆるりとした時間が流れ、一年の無事を祈ったのです。
帰りは、ブラブラ鴨川ぞいを…随分な道のりを四条河原町まで歩いた良き初詣でした。

我家は一昨年の冬から「おこた」を出しています。このお正月も炬燵の中でまったり…お正月料理に明け暮れ、甘い物にもついつい手を出し、心も体もゆるみっぱなし…ホッコリです。
だめだと思いつつ、すっぽり入るこの気持ち良さは…たまりません!

そんなこんなで、3日の朝、運動がてら京都・六波羅密寺まで行こう!!と思い立ち四条河原町から歩く事30分余り…観光客が比較的少ない裏の道を抜け、鴨川に架かる松原橋を渡り、東山の坂道を…。

混雑も心配していたのですが、思った程ではなく、ゆっくりお詣りが出来ました。
元旦と2日は、たくさんの人で溢れた事だと思うのですが…3日で良かった。

この六波羅密寺は、平清盛をお祀りしているのです。この辺り一帯は平家一族の屋敷が…平清盛が広大な屋敷を構え栄華を極めていたのでしょう。

壮大な時代絵巻きがくり広げられたであろう夢は…昔…。
栄枯盛衰は世のならい…「おごれる平氏は久しからずや…」ほろびの美を日本人は好むのですね。私も例にもれず魅了されるのです。

こんな事を考えていると思い出すのです。
私が小さい小さい幼児だった頃、父は夜、私に添い寝をしながら琵琶法師の話をしていました。「耳なし芳一」の話です。
恐いような聴き惚れるような…そんな魅惑の世界でした。夜ごと色々の話をしてくれましたが、何如かこの「耳なし芳一」の話が私の心に残ってしまったのです。甘い甘い父との思い出なのです。

哀愁を込めて琵琶を奏でる…幽玄の世界。時間とご縁があれば「平家物語」をこの音色と語りと共に演奏する世界感を体感してみたいと思っているのですが…。

日本に京都があって良かった!!
NHK大河ドラマも始まりました。
1000年前に世界最古の長編小説を書いた女性。男性優位の社会の中で、理性と教養、そして豊かな感性で自分らしく生きたのですね。
それは絶対に見るに値する事だと思いますよネ。

大石静氏の脚本にも興味があります。男女の機微を大石さんらしい言葉で綴り、紫式部を表現して欲しいと思っています。
紫式部と清少納言・和泉式部との関りも、深く知りたい…。幼少期をそして若い美しい時代を生きて書いて…老いてゆく…紫式部の姿を時代を越えて学びたいですね。
きっと今を生きる女性に等しく訴えかけるものがあると思っています。

7日は七草がゆの日でした。土鍋で炊く白いお粥の中は春があふれます。邪気をはらい無病息災を願い、お正月の疲れを取り、胃を休めなさい…と言う先人の智恵ですね。
伝統は受け継がれていってこそ…昔の人は賢いですね。

今年も皆様への感謝の気持ちを大切に…何をして差し上げられるかを考え、仕事に臨みたいと思っています。
私の人間としての弱さも、哀しい事も辛い事も喜びも別れも…すべてを包み込み身にまとい…それが私を育ててくれると信じ「日常つれづれ」を書き続けられますよう切に願っています。つたない文章ですが、どうぞおつき合い下さいませ。

皆様にとりましてもお健やかな一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。

末尾になりましたが、能登で被災なさいました方々が安心して暮らせる日が一日でも早く来ます事を心より願ってお見舞いの気持ちと致させて頂きます。

今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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