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日常つれづれ(2015年)
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2015年
2015年(平成27年)12月9日 紅葉もそろそろ終わりに近づき、空気は冷たく木枯らしを体感する日も増え始め、今年も残すところ1ヶ月を切りました。店の裏の万両の実が赤く色づき、お正月も近いナァ・・・と。一年の早さに驚きます。
花染も11月17日にリニューアルオープンして20日余り。少し落ち着いて参りました。
新しい作家の方々との出会いは、私がかけがえのないものに気付く貴重な出来事でもありました。
文章はとても穏やかで優しく、今の私の心境そのものです。 話は変わって、
想定外に楽しく盛り上がり、お客様達も大満足でした。
とても疲れはしましたが、お祭り騒ぎにどっぷり浸かった楽しい1日でした。 そして、島本町の冬の風物詩・楠公道路のイルミネーションが始まりました。阪急水無瀬駅からJR島本駅までの直線道路が美しく輝いています。 道を行き交う人々の横顔を照らし、シンとした冷たい空気を一層際立てています。夕刻5時点灯です。そうぞお出かけ下さいませ。(12月31日までです) まだまだ私は進化の過程・・・幾歳になっても勉強する事が山盛りで背が重いです。心が千々に乱れる中で真っ赤なりんごが信州から届きました。まん丸いりんごの姿に癒され、いい香りが私を包み込み、優しく背中を擦ってくれている気分です。
店内のお正月飾りも出来上がりました。赤地健氏のとても素敵な赤絵の干支のおさるさんももうすぐ入ってきます 日本の四季や折々の行事に感謝し、日本人の心を守り、そして育んで行けます様。又、落ち着いた丁寧な暮らしが出来ます様、努力したいと思います。 |
2015年(平成27年)11月1日
真っ青で抜ける様に高い空が広がり、食欲の秋を感じさせてくれます。実りの秋に相応しく食材には事欠きません。 花染「リニューアル前の全店Sale」にたくさんのお客様がお出かけ下さいました。 そのあい間に新しいお取り引き先へ旅をしました。この度は、2泊3日の金沢 ― 七尾方面への強行軍でした。 金沢の街もしっかり精力的に楽しんでしまいました。何時もゆっくりとした旅を心がけるのですが、ついつい走り廻ってしまうのです。 石川県立美術館では、偶然開催されていた「鴨居玲展」(1928年~1985年)に足を運びました。彼が金沢で育ち、金沢美術工芸大学で学んだ事もあり、この美術館が多くを所蔵しているとの事でした。これ程の作品が集められるのは金沢ならではの事でしょう。 思いがけず、仕事がスムーズに運んだおかげで、新しい刺激を受ける良い機会を得る事が出来ました。 21世紀美術館も旅の1つの目的でもありました。子供達が気軽に「美術館として構える事なく参加出来る事」が目的とはお聞きしていましたが・・・。これが美術館か?と思う程、若い人々、そして子供づれのご夫婦など、私の想定外の人でごった返していました。 私にとって子供時代の美術館の始まりは、小学低学年に父と訪れた「倉敷大原美術館」です。荘厳な建物は美しさであふれ、父の講釈を聞きながら静かにゆったりと空間を歩き、「本物」を体で受け留め流れる時間に身をまかせるそんな時代でした。 今の時代とは、社会状況もまったく異なるけれど、21世紀美術館の様なものを経て、子供達に次に進ませて上げて欲しい・・・。と老婆心ながら考えてしまいました。 最終日の午後、時間が出来たので、街歩きをしよう!!ひたすら歩きました。 前日、そんな話をしていた矢先の事で偶然の喜びでした。 仕事から仕事へタクシーで走る車窓から、フッと一瞬見つけていたショーウインドウにも偶然行きあたり驚きました。 私は彼の父君の柳宗悦氏に傾倒していましたし、東京駒場の日本民芸館が私の仕事の芯でもありましたので、柳宗理氏とは相容れないものを持って仕事をしていました。(彼は日本民芸館長を1977年~約30年務めました) 旅は日常性から離れていいものですね。たくさんのものを発見させて頂きました。 またまた工務店さんの仕事の合い間をかいくぐって、10/22日 岡山倉敷・酒津への旅です。武内晴二郎氏(1921~1979)のお名前は、この世界では知る人ぞ知る偉大な人なのですが、50才代で早世さないました。 倉敷大原家にゆかりの深い方で、戦争で片腕を失くし、片方の手で作陶をなさいました。 私も店を長年させて頂き、又、再び作品集と出会いました。日本民芸館が尽力して「武内晴二郎作品集」を編集したのです。頁を開く程に、気持ちは熱く、言い知れぬ喜びに包まれました。 酒津で作陶をなさったのですが、その窯をご子息の武内真木さんが引き継いでいます。今までも、ご縁はなくはなかったのですが、そのまま幾十年が流れ、数年前の舩木先生「吹きガラス50年」パーティーの席でお目にかかりましたが、それきりになってしまいました。 私は、やはりこの世界が好きなのです。武内氏の酒津のご自宅・工房は、私にとって理想の佇まいでした。お宅の周辺は、まだまだ昔の面影が残る豊かな自然があり、高梁川の堤も雄大で、そこから水を引く水門の見事は景色に思いはひとっ飛び、昔に返ってしまいました。 武内真木さんと長い時間を過ごし、かわす会話に酔いしれ、優しくて品のあるお人柄に、まるで何十年来の知人である様な錯覚をしてしまいました。 今現在の心境はとても複雑です。 力の限り花染を愛しんで、これからの厳しい時代の中でも、もう少し夢を見続けたいと思っています。そして、作者への思い・・・お客様への感謝・・・社会・文化への思いをひたすら拙い言葉で書き綴り、常に熱くありたいと願っています そしてオープン致しましたら、再びお目にかかれます事を楽しみに致しております。 |
2015年(平成27年)10月5日
焼けつく様な日差しに疲れ果てた8月も過ぎ、9月は不順な天気に悩まされ、地球はいったいどうなっているのだろうと思いつつ、それでも、日々折々四季を感じ、10月やっと秋を実感出来る様になりました。
デパートの食品売場には、国産松たけが並んでいますが、庶民にはほど遠いお値段ですので、せいぜい栗ごはんでも炊き、食卓に秋を呼び込んで見ましょう。 ふっと見つけた嬉しい話です。
「100万回生きたねこ」の著者、佐野洋子さんは、すでにたくさんのファンをお持ちでいらした事も知りました。
絵を描いている北村裕花さんも、とても素敵です。やはり絵本作家として世に出て活躍なさっているのですね。 内容は、ほとんどEテレで見た作品ですが、一冊の本にすると、佐野洋子さんの生きた人柄が手の中に暖かいぬくもりになって伝わって来るのを感じました。 すばらしい人達は世の中にいっぱいいらっしゃるのです。
番組を拝見する程に、私の中にいいしれない重いものを残してしまい、しばらく抜け出せませんでした。 山崎豊子が89才で亡くなるその日までペンを握り続け、日本の何を見抜こうとしていたのか。
私の知らなかった予想外の展開もありましたが、主人公の中に山崎氏の理想とする男性の姿を込めたのです。 番組の言葉を引用させて頂きましたが、重い課題をつきつけられた様で、日本人の生き方を問われている気がしました。 今、花染は10/10(土)まで店内Saleをしています。 32年の花染の年月の中で2度目のリニューアルですが、私の頭の中も、そして花染も、心は熱く形はシンプルに・・・と思っています。 11月初めの「日常つれづれ」には、もう少し具体的なお話しが出来ますれば嬉しいのですが、その頃は準備で必死かもしれませんね。 10月11日(日)~11月16日(日)まで、店は休業致します。 ―― ** ―― ** ―― ** ―― 柴田氏の工房は、今まさに息子さんが新しい登り窯を築いている最中でした。この窯が炊けるのは2年後くらい・・・とのお話しです。
毎度お伺いさせて頂くと、庭と畑が混在し、木々や花々で埋め尽くされる佇まいに心を癒されます。
帰りに秋明菊、水引草などを頂き、たくさんを抱えて帰りました。明日から店内は花ざかりになります。 |
2015年(平成27年)9月7日
9月に入り、雨がちな日々ですが、そのお陰で急に朝夕秋らしくなり、少々戸惑っています。秋の訪れの虫の音も聞かれるようになり、東の空に出る月も心なしか澄み渡っています。
数週間前から夕日の照りつける帰り道、赤とんぼが数十匹、私にぶつかりそうになる程、乱舞しているのです。 もう一つ、イイナァ・・・の話。以前7/3のつれづれにNHKテレビ「日曜美術館」のすぐ手前5分間の小さな番組にはまっている・・・と書きましたが、本当は毎週釘付けです。8/30(日)ヨーコさんの言葉「口紅」文・佐野洋子・語り・上村典子・絵・北村裕花 写真も数枚撮りました。とても小憎らしい文言なのです。「言いえてしかり!!」何と的確な表現でしょう。尊敬してしまいます。 年齢とともに見えなかった物が見えて来たり、又、見えていたものが見えなくなってしまったり・・・と我が愚かしさや、複雑な感情に毎日揺れています。 そして、このまま惰性の様に年を取ってゆくのは如何なものかな?と思い始め、突然店をリニューアルする事を思い付きました。リニューアルに当り、必要な方々と相談、打ち合わせをし、決行する事にしました。
リニューアルの仕事と同時進行して、家具の注文をたくさん頂いています。 これから毎日が少々きつくなりますが、とても楽しみにしています。 第三・土曜市も。次々企画をしなくては・・・でもこれは、私の手を少しずつ離しながら、根っこをしっかり押さえていれば運営して行けます。又、そうして行くのが当初の考え方でもありましたので。 4月の第三・土曜市から始まって9月19日(土)で6回です。少しずつ定着しつつありますが、まだまだ手をゆるめる事は出来ません。 話はまったくそれてしまいますが、ちょっと身近かで心地良いお話。 そうこうしていると、年末・お正月とあわただしい日々がやって来ます。
山野草のほととぎすですので、葉もかよわそうで、花も小さく可憐なのですヨ。嬉しいですね!! |
2015年(平成27年)8月3日 この所の真夏日に辟易しています。暑くないとお困りのお仕事もあると思うのですが、それにしても暑過ぎます。少し動くと体中から汗が噴き出し、水を被った様になり、お客様も「暑い暑い!!」と入って来られます。 台風11号の爪痕は各地で今も尚、被害をもたらし目を覆うばかりです。 7/18(土)の商店街・第三土曜市・夏祭りは台風11号にヤキモキさせられ、それだけで疲れました。 夜半になっても凄まじい雨は降り止まず、あきらめて寝てしまいました。朝早く、第一声「雨降ってる!!」6時はまだかなり降っていましたが、8時頃には小降りになり、Goする事を決定。奇跡の様に9時には雨は上がり、次々出店する方々も来てくれ始め、私達は夏祭りの準備にかかりました。 昼前には日が射し、午後は強い太陽と、たくさんのお客様達、子供づれの若い方々が後おしをしてくれる中、無事運行されました。 イベントも順調に皆様と一緒になって賑わってくれました。 ただ必至のあまり、まったく写真を撮り忘れている事に後になって気づきました。「本当にドジなんだから・・・!!」 夏と言えば、住宅街では、さるすべりの花が誇らし気に咲き、私が店へ通う道々で元気づけてくれます。 こんなに暑くても道端には可憐に見える花も咲いていますが、可憐に見えるけれど、きっと強いんだろうナァ・・・と羨ましく、見ながら通り過ぎます。 ちょっと風情のある花が欲しいですねぇ・・・。田舎町ゆえ、そういう花屋さんがないのですが、その分田舎ならでは、たくさんの野菜を頂きます。とまと、キュウリ、インゲン、なす、ゴーヤなどです。たまに冬瓜を頂くこともあり、とても嬉しいです。お酢づけ・半調理し、冷凍などして一生懸命ストックし、日持ちのする料理を考え、無駄にしない様努力します。 その上嬉しい事に、友達のご主人が明石へ蛸を釣りに行き、たくさん(10匹以上)の蛸を頂き、喜んでいます。きれいに掃除をし、しっかり冷凍してあるものを持って来てくれたので、我家の冷凍庫にストックしました。2~3日おきに、いろいろの料理に使いましたが、「たこめし」が中でも最高でした。でも本当はゆがいてすぐの蛸をそのまま切って、食べるのが一番です。 そして、たくさん頂いた野菜は、テンプラにもしましたが、夏場の揚げ物も良いものです。さっぱりと藻塩で頂くのは、又格別です。あっさりととてもたくさん食べられるのです。 先日7月5日・6日と細江さんのお宅へ行って来ました。 山々に植わっている檜(ひのき)は奥深く連なり、緑茂る風景に見入ってしまいました。が、この檜は今では使われなくなり、木々が立ち枯れ、山が荒れてしまっているそうです。木を切り出しても以前の1/10の値段にもならず、木の仕事、製材業は成り立たず、ますます悪循環になっている・・・との話に日本の無策を、日本人として憂えてしまいました。 下呂から細江さんのお宅へ・・・。自宅に続き、細江さんが増築した小さな喫茶店が出来ていました。店主は奥様。店内はこじんまりとしてはいましたが、自然の中で呼吸し、回りの景色に溶け込み、土・日・祝日営業の女性らしい細やかな感性の佇まいでした。 美味しいコーヒーを頂き、話は30余年のお付き合いに及び、昔話を懐かしく、尽きる事なく時間を忘れてしまいました。 いろいろと話をしながら、一番残念に思った事は、この奥深い、日本の真中に位置する岐阜の山林の木が有効な手立てもされず放置されている事が想像をはるかに超えて、かなりショックでした。 50年前に植林さなった方々は、こんな時代を予知なさったでしょうか?次の世代へ引き継がれ、子孫の繁栄を願って、重労働の中で、山を豊になさった事を思うと耐え難い思いでした。 偶然、それから数週間経った7月後半頃、岐阜・東白川村「スーパー公務員」のドキュメンタリー番組を見ました。何気なく見たので、録画を忘れ、内容については記憶が鮮明ではないのですが、同じ様に「檜 ひのき」にまつわる話でした。 村々が立ち上がり、、国土の自然の恵みを次世代に手渡して行く事が出来れば魅力ある山村が日本中に出来上がりそうな気がします。 そうそう・・・そんな中、山に仕事が増え、豊かになり、若い、山で働く人が2名新たに村に入ったとの事でした。 細江さんの仕事に助けられ、花染も30余年、日本の木にこだわり、家具や道具を作らせて頂いて来ましたが、現地を拝見し、久しぶりに胸に沸き上がるものがありました。 8月に入ると、テレビも新聞もすべてのメディアが戦争にまつわる話であふれます。 何かの評に「戦争の理不尽と不条理」に・・・云々とよく書かれますが、山崎豊子氏が何時もこの言葉を使っていた事を思い涙を禁じえません。彼女は亡くなってしまったけれど、作者の理念は強く読者に引き継がれて行きます。 次回8月第三土曜市まで、もう少しです、8月15日と言えば、お盆の真只中ですが、休む事は出来ないと決め、少し縮小した形になると思うのですが、開催致します。出店数が少ないかもしれませんが、その分イベントで盛り上げ、お客様の心を引きつけるものにしたいと思います。 先日、新聞にかき氷の事が載っていたのですが・・・。「魔法のシロップ」の作り方に心引かれ切り抜いておいたのですが、「そうそう!我家にはかき氷機がなかったナァ・・・」と基本的な事に気が付きました。 土曜市で、そんな高価なシロップをかける事は出来ないので、思いつきで終わります。
暑い8月になりそうですが、どうぞお身体をお大切にお過ごし下さいませ。店を涼しくしてお待ち申し上げております。 |
2015年(平成27年)7月3日 梅雨の季節の中にどっぷり入っている日々です。雨の被害も多い様ですが、梅雨らしく雨も降らなくては自然環境に影響がある事でしょうし。。。 どしゃぶりの休日、家で本を読んだり、「ボーッ」と雨や景色を眺めていたりと。。。たまには良いですが、被害が出るとなると話は別です。 雨上がりに西の山を見上げると、水蒸気が山肌に沿って空に向かって昇る美しさは、静かで、うっとりとします。 身近に日本の四季を肌で感じる事ができます。
島本町で生活をして、約40年近くになります。この40年でずいぶん変わってしまいましたが、それでも、とても良い町です。 JR島本駅と阪急水無瀬駅は、歩く事約7分の直線で結ばれ、街のメインの道路は穏やかで、ゆっくり、ゆったりしています。 この年になると、「何もない。。。」ことが、とても貴重に思えるのです。街全体はこじんまりとしていて、全町がすべて見渡せると言う特典(?)があります。なんとなく住民の方々の顔が見える暮らしです。ちょっと窮屈な面もありますが、私はこの島本を愛しています。 農家の畑を町が借り上げて、住民に貸し出ているので、家庭菜園を本気でなさっている方々もたくさんいらっしゃいます。
古本市も、第三・土曜市も、私を育ててくれます。大変ですが、何か事を起こすと、人々のお人柄が見えて来ます。たくさんの人達に支えて頂き、ご好意を頂き、毎月がんばっています。 6月20日(土)の土曜市は、ヨシ笛の方々に素敵な音色を聞かせて頂きました。ヨシ笛のリードもご自分達で手作りするそうです。
天気にも恵まれ、我々の思いが通じたのか、たくさんの人々で賑わいました。この上もない幸せです。
7月は、似顔絵を描いてくれる人なども含めて、商店街への出店者もどんどん増えています。 7月の土曜市は、それに加えて「夏祭り」も同時進行します。「ヨーヨー・スマートボール・金魚つり・綿菓子・ポップコーン・フランクフルト・生ビール・・・など」多彩に演出し、お客様を飽きさせない努力を重ねて行こうと思っています。 綿菓子機も、ポップコーン機も買い揃えて、すべてスタンバイOKです。 夜店ではなく、昼間の夏祭りですので、少々暑いかもしれませんが、土曜市に活力を与える為でもありますので、たくさんの人達が出かけて下さるのをお待ち致しております。 舩木倭帆先生、柴田雅章氏の頁。。。河井久氏、河井一喜氏、河井達之氏のHPの写真をすべて更新致しました。写真を撮る作業にちょっとくだびれ加減です。 話は変わって 「深いナァ・・・!!」の日本の文化を1ツ 6月30日、夏越しの祓(はらい)の神事にちなんで、今なお京都の人が「みなづき」を食べるならわしがあるのは、そこのところの歴史的な背景がある。。。との事でした。 あじさいの花が終わり、店の玄関先に鉢植えの花を買って来ました。野ボタンとの事ですが、お花屋さんも。どんな花が咲くのか分からないとおっしゃっていました。日々待ちこがれています。 ”日常つれづれ”まったく思うままにタラタラと書き進めていますので、お見苦しい、お聞き苦しい点はお許しくださいませ。 この7月5日・6日は、花染の木工の作家・細江さんのお宅へ行って来ます。彼とは31年間、同志の様な関係だと自負しています。 奥様も、この度の土曜市には絶大なる協力をして下さっています。彼女は、昔から”食”に凄いこだわりをお持ちでいらしたので、「クッキー」「コンフィチュール」などなど出品し、参加頂いています。 表示してある原材料を読んでびっくりしますヨ!毎回好評の内に完売させて頂いています。 |
2015年(平成27年)6月17日
5月1日に「日常つれづれ」を更新して以来、1ヶ月半ぶりのHPです。この半年、サーバーの不具合に悩まされ、いろいろと手を尽くしながらの花染のHPでしたが、やっと通常にもどり、半年ぶりに解決した模様です。 私は、まったくのアナログ人間なので、いろいろの人達にお手伝い頂き、原因を探り、本当にストレスでした。HPを立ち上げて、早くも14~15年になります。この間、たくさんの人々に助けて頂きました。 そんなこんなで、毎日の季節の移ろいを肌で感じながら日々を暮らしています。島本町の風はひんやりと涼やかなうえ、緑のオゾンをたっぷりと含み、体を癒してくれます。山が近く、適度な田舎町である事に感謝しています。 今は、田に水が張られ、田植えを待つ景色です。こうしている間にも早苗が植えられ、水に映る青い空と白い雲。。。そして水分を含んで心地よい風。結構幸せを感じますヨ。 ツバメが巣を作る軒を探して、この商店街にも迷い込んで来る事があります。年を経る程に、こう言う毎日が愛しいのです。 先日、新聞の「文化・文芸」の欄に姜尚中氏「社会・取り戻す事に目を向けたい」とのタイトルで文章が書かれていました。 毎回、毎回が深いのです。何度も読み返していると少しは私もこう言う考察が出来るでしょうか。私達のレベルでも学べば理解出来る様ひもといてくれているのでしょう。 数年前、彼が案内役を務めたNHK「日曜美術館」は、過去の案内役の中で一番心に残る人でした。 最近考える事を1ツ言葉にすると「心の余裕がない」...につきると思うのですが...。資本主義の中で人々は余裕をなくしているのではないでしょうか。自分の中の豊かさ...とはいったい何なのでしょうか。人それぞれが感じる事は違っているかもしれないけれど、心がすさんでゆく世の中です。 先日何かで耳にしましたが、妊婦さんがマタニティ認証マークを付けて電車に乗っていると、肘でこずいたり、「妊婦が電車に乗って出かけるナ・・・!」とか、バギーをもって子供づれで乗ると、あからさまにイヤな言葉を投げかける...もってのほかです。悲しい社会なのですね...。」 話は変わります。 ポットは、惚れ惚れします。フォルム、使用感、釉薬...毎日手に取り眺めています。良いですね...。 又、又、6月の「第三・土曜市」が目の前に迫っています。6月20日(土)までもうすぐです。会議に追われ、出品者のお世話に追われ、気忙しい日々が過ぎてゆきますが、少しでもにぎわう商店街になって欲しいとの思いです。毎月進化していますので是非お出かけ下さい。 6月20日(土)の土曜市は、よし笛の方が演奏して下さいます。5月の土曜市は中途半端な形での演奏しか企画出来なかったので、今月は本格的に取り組んで頂ける様、セッティングさせて頂きました。 先月耳にした音色は、日本人の心の奥深く沁み入るものでした。それが忘れられず、もう一度、改めてお願いさせて頂いたのです。 お客様方が本気で聞いて下さることを願って、小さな舞台も作ります。吹いて下さる彼女にお聞きすると、「この淀川に生えるヨシを絶やさない様、笛を作り、子供達にも教えている...。」との事でした。 淀川の水はヨシが生えている事によって浄化され、下流へと流れてゆくのです...。こんな真近にある淀川は、こう言う人達の思いで守られて行くのですが、私達も一歩でも近づく事が出来れば嬉しいです。 彼女の理念と姿勢に失礼のない様、取り組みたいとの思いでいっぱいです。当日、10時頃から、休憩を入れながら午後2時くらいまで演奏して頂けると思っていますので、是非ハートでお聞き下さいませ。 梅雨に入って、ジトジト蒸し暑い日もあれば、合い間の晴れ晴れとした日もあります。日本の四季はそういう風物を私達にもたらし、豊かな自然を享受させてくれます。 家のベランダで昨年から育てたアジサイの花が見事に咲き、店へ持ってきました。 道行く人、お客様が声をかけてくれると、とても嬉しく、鼻高々です。お客様と、日々、お話をさせて頂くと、いろいろのご苦労と悲しさを抱えています。ちょっとした事が、心を晴れやかにしてくれます。今の私は、このアジサイに毎朝いやされ、1日が始まります。 少しだけお店の情報を... ☆ 西川孝次さんの、とても素敵な小鉢が入ってきました。さわやかで私は大満足です。可愛いピッチャーも...。 ☆ 小西晃さんの小さなお皿にお菓子を入れて...。私に時間があるときは、お茶をお出ししています。 花入れには小花を入れて、チョット休憩!! |
2015年(平成27年)5月1日
爽やかに晴れ渡る5月です。風も心地良し、緑を運んでくる空気は深呼吸をしたくなります。ツツジの花がいたる所で美しく咲いています。 季節ごとに花に包まれた家々が、私を折々楽しませてくれるのです。本当に日本の四季は美しいですね...。 4月は不順な天気が続き、中旬は毎日の様に雨が降り、冷たい日々でした。 私達の「第三・土曜市」を控えていましたので、天気予報と首っ引きでした。そのあい間の4/18日(土)は見事に晴れ渡り、心も晴れ晴れです。 花染の店の前も、私を含めて4人の売り子です。私が出品していたひじき、ザラ目、たけのこ、木工、花、エコバッグそしてこだわりのコンフェチュール、クッキー、タルトはすべて完売!! 気持ち良い程皆様にお求め頂きました。 商店街すべての心くばり、目くばりをしなくてはならず、走り廻っている間に、すっかり写真を撮り忘れ、あわててお客様が引き始めた頃にシャッターを切りましたので、いい具合のにぎわいは写し出せていません。 花染のお客様にも感謝です。沢山の方々に応援して頂き、お買い求め下さいました。 問題点も多く見つかりましたが、その後「反省会」ではなく、「前向き会」を役員で開き、次回に繋げてゆきます。 5/24(日)は古本市です。 昨年、お若い主催者の方々にお声をかけて頂き、私の商店街では花染だけが参加するのですが、もし、花染の店舗の前で1箱分の本を持って来て「古本市」をなさりたい方は、私共に声をかけてくださいますと嬉しいです。 話はころっと変わり、今日は久しぶりに本の話をしたいと思います。 又、又ころっと変わります。 2015年は大阪の陣から1100年にあたるそうです。豊臣から徳川へ、天下が一変する中で、狩野永徳亡き後、生き残りをかけたし烈な戦略の中でくり広げられた、永徳の後継者たちの作品を一堂に展示してありました。 かの有名は「豊臣秀吉像」光信筆、南蛮屏風、洛中洛外図...。 徳川家光が改修した二条城の二の丸御殿に、探幽が25歳の時に描いた障壁画だそうです。 引き続いて秋10月京都国立博物館で「琳派.京を彩る」又、又光悦、宗達、光琳、抱一、スーパースターの競演が見られるそうです。 最近の私の中のいやしを1ツ。 以前は一重のそそとして「詫び助」の様な小さな椿の花が好きでしたし、自分でも、そう信じていました。 私は取りつかれたように可愛がっています。そして今年も3月、見事は花を次々を咲かせました。 私の心のいやしです。描かれた絵は、枯れる事なく、1年私の中で楽しむことが出来ます。 今は、我家で1年大切に育てたあじさいが小さな蕾を付け始め、季節を待っています。 いつもこの「日常つれづれ」に書きますが、「人に必要をされる事」、「人の役に立つ事」、「人に愛される事」、「人にほめられる事」を目ざし、そのほんの一部でも与えられるなら...感謝です。嬉しいです!! 5月の連休は、3日(日)・4日(月)は定休日ですが、5日(火)・6日(水)は営業させて頂きます。島本の水無瀬のさわやかな緑風を堪能しつつ、花染にいらして下さいませ。 追伸 |
2015年(平成27年)4月13日
不順な天候のまま、何となくズルズルと春が来た。。。と言う感じでした。桜の花も気が付くとすっかり散ってしまいました。こんなに日本人皆が楽しみにしているのに、コッソリとやって来て駆け抜けて行ってしまいました。 島本町は、桜の木がたくさんあり、特別、何処かへお花見に行かなくても薄桜色で街中彩られ、春は心がふわりとゆれる感じです。でも青空と春の光と桜色と。。。と考えているイメージでは、今年はありませんでした。雨が多く冷たい日々でした。 それでも、4/5(日)雨の中、御所の桜を・・・と思って、春の一般公開も含め見に行こうと出かけました。40数年ぶりに見る内部は、とても厳かで、美しく手入れがされていました。 「さすが・・・!」と、へんに感心してしまいましたが、雨傘をさしながらの人波は、ゆっくりと出来ず中途半端な気持ちを抱きながら不完全燃焼でした。外に出ると、八重桜が見事に鈴なりの玉の様な花を付けていました。 我が家の4月カレンダーは、印刷されたものではありますが、日本画家・加山又造の「夜桜」です。漆黒の中に浮かぶ一本の桜の木。花びら1枚1枚は、はかなげであるけれど、たゆとう姿は妖艶な女性を思わせます。そのそばで、情念を燃やすようにかがり火が赤い炎をメラメラと上げる。何とも美しい光景に包まれています。 絵描きは、いろいろの作者が、自分の中の桜を自分の分身として描いています。 春になると、出根草が芽ぶき、球根はすくすくと育ち、花を付け・・・春の光と共に私達の心をいやしてくれます。我が家も椿の花が咲き、山吹きの枝に白い一重の可憐な花が付き、毎朝楽しみに声をかけます。 まず、最初に咲いた椿の花を舩木先生のレーマに生けましたが、本当に美しく涙ぐみそうになります。 3月25日(火)~3月28日(土)まで、キリムと西域の道具を布(アフリカ・中近東・インド・フィリピン・・・etc)を2Fに並べ、おもちゃ箱の中に居るように色彩豊かな展示会をさせて頂きました。キリムもとても美しい色柄で、クッションも好評でした。ちょっと良いナァ・・・と思うものを写真にとり掲載してみました。 花染の1Fとは違う雰囲気を楽しんで頂けたと思っています。 話は変わります。 初回4月18日(土)-毎月 第三土曜日です。毎月となるきびしい面もありますが、お客さっまに飽きられない様、変化をつけなくてはいけないだろうと思います。 ◆ 藍の布の作品(良い布を使った、美しく丁寧な仕事です) ◆ 花屋さん(寄せ植え・切り花・花苗えetc、非常にリーズナブルです) ◆ こだわりスイーツ(メチャメチャこだわっています) 《クッキー》 有機ほうじ茶クッキー・抹茶くるみクッキー・チョコチップクッキー・植物性サブレココ ◆ まだまだたくさん出品しますヨ!! ☆瀬戸内海・来島海峡・・・・・・ひじき(とても柔らかく、磯の風味・香りが豊かです) 花染は商店街の入口近くなので、魅力あるものにする事が肝心だと思っています。 商店街の奥の方のテントの下に 準備に追われ、「日常つれづれ」の話題が乏しく不足してしまいました。成功させたい一心で、体力・気力を使ってしまいました。この所の寒暖の差に、私も風邪を引いてしまいました。お客様の中にも「風邪か花粉症か分からなくて・・・」とおっしゃっている方が多いです。意外と夜は冷えます。花冷え・・・とは美しい日本語ですが、要注意ですね。どうぞお体をおいとい下さいませ。 4月18日(土) 第三・土曜市 日を追いながら、イベントの企画内容は、この「日常つれづれ」に明記してゆきたいです。皆様にお出かけいただけますのが一番の喜びです。 |
2015年(平成27年)3月6日
日差しはすっかり春色になり、やっと木々もムクムクと動き出した様です。ここ島本は、まだまだ自然を間近に感じる事が出来ますので、空や風や景色が美しく変化してゆくさまを五感で受け留める楽しさがあります。 ただ毎日、気がかりなことがあります。花染のHPの写真が何故か×で入らないところがあり、助けて頂きいろいろ試みているのですが、うまく更新できなくて、ストレスを抱えています。恐る恐る更新している状況ですので、見苦しい画面ですが、今しばらく辛抱して見てやって頂ければ幸いです。アナログの世界では、すべて手で修正が出来ますので、私にはとても苦手なことです。便利ですが不便です。 先月の「日常つれづれ」に書き忘れた事が2点あります。 レジに持って行き、店員さんに「どこの窯の作品ですか?」「その他にこの窯の作品はありますか?」とおたずねする 柴田雅章氏とも懇意になさっているので、柴田さんのお宅へお伺いした折に話題にしてみようと思っています。私が持っている「武内晴二郎作品集」は柴田さんに頂いたものです。 もう一つ書き忘れた事。 本物と言えば、2月8日のNHK日曜美術館で「川喜田半泥子」を放映していました。作品も素晴らしいけれど、生きる姿が美しい川喜田半泥子。 数十年前、三重県・津にある彼の窯を継承している坪島土平氏の所へお伺いさせて頂いたことがあります。川喜田半泥子の工房を全て引き継ぎ、お弟子さん共々作陶なさっていました。 お正月だったものですから、工房からお宅の方へ招かれ、ご挨拶をさせて頂きました。坪島土平志が最盛期の頃でした。 坪島土平が亡くなったと言う訃報を耳にしたのは、2~3年前の事です。とうとうご縁をつながないで月日が過ぎ去ってしまいました。 これも20数年前、中之島「東洋陶磁美術館」で川喜田半泥子の展観会があり、彼のたぐいまれな土との暮らし・・・作陶を拝見させて頂き特別は感銘を受けた事を今でも鮮やかに記憶しています。 あべのハルカス美術館で3月17日~5月10日まで「川喜田半泥子物語・その芸術的生涯」があるようです。非凡な人々の日常の暮らしの中にある芸術。そして本物の中で、自然体で生きる姿の美しさを見ることになると思います。 今回、再び「竹内晴二郎作品集」を斜め読みする中で、語る柳宗悦・浜田庄司・河井寛治郎・大原孫三郎などは、やはり私の中で偉大そのものでした。 1月、2月もとうとう展示会をしないで過ぎてしまいました。そうだ!!3月は展示会をしよう。。。!と思い立ち、急ぎ企画をしました。 そして、ちょっと小さなイベント・・・と。楽しみにしてお出かけ下さいませ。3月下旬の企画展ですので、暖かくなる日差しのもとでゆっくりおくつろぎ頂けますれば嬉しいです。 |
2015年(平成27年)2月7日 この冬は例年よりも寒かったですね。雪が舞い、しぐれる日も多く、ここ島本町でも雪が積もりました。毎年初詣をする京都六波羅蜜寺への道も雪景色でした。 庶民のささやかなお正月も1年の区切りとして大切なものと思っています。1年の計は元旦にあり...と言うけれど・・・。毎年願い事をし、決意も新たにするのですが、1月を過ぎる頃には、元の木阿弥。又、愚かな自我の世界に引きづられて行きます。 NHK朝の連続ドラマの影響で、サントリー山崎工場が注目されている様です。番組を見ていないので、確かな事は言えませんが、 工場見学者が増えているのではないでしょうか。 節分が終わるとひな祭りです。花染も2月に入って春らしく装いました。店にかけているのれんを春の色に変え、おひな様をディスプレイし、裏の小さな庭の木々にも寒肥えをやり、店内にフリージアの花を生けて、すっかり明るい気持ちになり、春を待っています。 年末にお願いしてあった河井一家(河井久先生・河井一喜さん・河井達之さん)の作品もすべて入荷して、お客様を待っています。新しい作品が店に並ぶと、(下の写真以外にも種々彩々です。)作家の方々から物作りのエネルギーを頂き、私も元気になります。 河井 一喜 河井 達之 若い作家の方々は、こんな時代ですから一生懸命です。私も若いころ、必死に日本中をどさ回りしていた時代を思い出します。九州・鹿田・小石原・佐賀・愛媛・山陰・江津・温泉津・出雲・出西・布志名・湯町・牛ノ戸・鳥取・丹波・信楽・長野・栃木・群馬・・・関東・・・。 地方の窯・作家の先生方・・・とんでもない事も多くあった楽しい旅でした。 この超アナログの世界が広がってくれることを切に願っています。寒い毎日ですが、温かい気持ちをタップリと充満させてお待ちしております。2月、3月はまだまだ風邪を引きやすい季節です。どうぞご自愛くださいませ。 |