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日常つれづれ(2016年)
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2016年
2016年(平成28年)12月12日
季節の変わり目がはっきりしないまま紅葉のシーズンも終わり、早くも12月です。何となく慌ただしい日々が続き、 花染の裏の山ぼうしの木も、本来なら、11月には紅葉するはずでしたのに、今年6月、枯れてしまいました。大木になっていましたので、昨年冬、枝を大量に切り落としたのが、いけなかったのでしょう。 沙羅の木は別名「夏椿」ともよぶのです。花は1日...はらりと落ちる...そんな姿がとても好きなのです。 こうしてお正月は、もう目の前まで来ています。一年の月日が飛ぶごとくです。 「芸術の秋」とはよく言ったもので、今秋は、いろいろの展観会を見にでかけました。大山崎山荘美術館の「クロード・モネ展」・「中川一政・没後25年展」・「松方コレクション展」・「ホキ美術館、名品展」などなどです。仕事が入らない休日、結構忙しく出かけました。 子供の頃、父と通った大原美術館。すべてがありました。建物・庭・絵画(西洋絵画、日本近代絵画)・工芸(民藝)そして、大原孫三郎と言う人物、そして、それらを総合した佇まい。私という人間に大きな影響を与えてくれた大きな世界は、今も尚、あこがれ、魅せられる大切な宝物です。 「秋の佇まいのカップ展」フリーカップ・ゆのみ。マグカップ 11/15~11/24 明日から「美しい日本のお正月」 12月13日(火)~12月24日(土) ※18日(日)・19日(月)は定休日 「もうすぐお正月です」子供の頃は、本当に楽しみにしていました。数十年前までは、美しい日本の光景が、そこかしこで見られました。 話は変わります。 私達の商店街の「第三・土曜市」も12月に限り、「第一・土曜日」に変更され、大騒ぎし、楽しく盛り上がった」1日となりました。 すごい量の作物でしたので、かなりのプレッシャーがかかり、写真を撮り忘れ、我が身を呈し、親しい方にお手伝い頂き、一緒に、販売に必死の状態でした。 もう一つ嬉しい事。島本町の楠公道路のイルミネションが12/1に点灯。阪急水無瀬駅からJR島本駅までの直線道路が、いつもは静かな町が、突然美しく光り輝く街へと変貌するのです。 もう一ツ楽しみにしている事があるのですヨ!! お正月に向かって仕事を頑張ります。 是非、皆様、お忙しくなさっている事と思いますが、お出かけ下さいませ。心よりお待ち致しております。 寒い日がこれからやって来ます。暖かくし、ご無理をなさいませぬ様、お気を付けてお過ごしくださいませ。大切な日々をお健やかに、年末年始をお迎えくださいます様、お祈り申し上げます。 そうそう、もう1ツ追加です。来年29年1月21日(土)「第三・土曜市」から引き続き、京都・大原野の野菜を商店街のイベントとして大量に販売致します。 |
2016年(平成28年)11月2日
毎日天気予報を見る事から始まる1日です。肌寒い日、大雨の日、そして秋とは思えない上天気で暑い日。9月・10月ともども、とんでもないお天気でしたね。お野菜は高値の中で上下し、我々庶民は一喜一憂してしまいます。 日本のお米は美味しいですねぇ~。白く光る炊きたてのご飯。ゆらりと湯気の立ち昇る白米を前に、思わず笑みがこぼれ幸せを感じます 世間は、玄米ご飯やら、雑穀米やら...とこだわる人々も多くいらっしゃいますが、私は、どうしてもこの白米から逃れられません。 10月、お天気の良い、そして暑さの残る日曜日。阪急神戸線・御影にある香雪美術館に出かけました。 私が若い頃、彼の絵画から受けた溢れる色彩に改めて心が高なり、五感が呼び出され、ざわめきが始まるのです。そして、鮮やかな色彩と力強い筆圧の「薔薇バラ」の数々に再び出会えた喜びは、とても大きかったと思います。 「椿」も数多く制作なさったのだと知りました。私が椿の花をとても好きな事もあり感動は幾十倍にも膨れ、嬉しい豊かな1日にして頂きました。 所蔵家の中に「北村美術館」が名を連ねていると言う事は、一級の作品であるあかし....と受け取りました。豊かな業績は、長く生きる事が大切なのだとも感じました。97才、最後まで熱い心で描き続けたのだと思います。 いつもたわいもない事をタラタラ書かせて頂いているのですが、この度は、思う様に進まず困ってしまいました。私の大切な、親しい方がご病気で、体調がゆれ動いたものですから、私も心が病みそうで、仕事が手につかず、日々困惑の中で過ごしました。 10/5 「日常つれづれ」にバッタの記述をしましたが、今も尚、裏の小さな庭で葉っぱをかじりながら暮らしています。9月、緑々していた体の色は、冬枯れの色に変わりましたし、少し元気を無くしている様子にも見えますが、ひっそりと呼吸をしている様です。 私も誰かを支えられる存在になれる事を願っているのですが・・・ 久しぶりに企画展を行います。 数か月かけて、20名近い作家の方から、ゆのみ・マグカップなどを大量に集めました。CUPとは、日々食卓で欠かせない、そしていつも手の中で人々に温もりを伝える、優しい存在だと思ったからです。心も身体も潤って欲しいと、ひたすら願っています。 心の休まる1点を探して頂ければ嬉しいです。 12月もお正月の支度の為の展示会をさせて頂こうと思っています。 日本の美しい「うるし」を手のひらで感じて下さい。浄法寺塗の三段重・丸重・雑煮椀・椿皿・盛皿など素晴らしい古来からのお正月が見えて来ます。 日本人の心がお正月を待っているのです。時代と共に変わって来ましたが、それでも一年の節目として、私達はとても大切に思い、 10月15日~10月29日まで催した「島本ハロウィンウィーク」も終わりました。島本町内の有志21店舗で今年初めて企画してみたのですが、大変でした。 急に冷たい日々がやって来た様に思います。8月~10月何か分からないまま過ぎてしまいました。 |
2016年(平成28年)10月5日
異常に長く暑かったこの夏。そして、台風や長雨に困惑し、人々の日常を脅かすような気候です。リオ・オリンピック、パラリンピックも終わり、祭の後の静けさ・・・と思いきや、何かしら地球は、世界は騒々しく、連日、事件・事故で溢れています。 小さな喜びの積み重ねが、大きな喜びに、小さな幸せの積み重ねが大きな幸せに・・・。皆どこかで分かっているのです。 毎朝、無事を確認するのが1日の始まりです。バッタは何を食べるのでしょう。そしてどのくらい生きるのでしょう。そんなたわいもない事を考えています。 10/1まで毎朝、NHK朝の連続ドラマを見ていましたが、日本の文化に裏うちされた暮らしに心を動かされ、ついつい建造物や部屋のしつらえに気持ちが入ってします。それと同時に、女性があの時代、世の中に臆する事なく胸を張って前進する姿を、少々疑問を感じながらも冷静に拝見していました。 朝日新聞・土曜版「be」(9/17)に雨宮塔子氏の記事が掲載されていました。この頁は、よく読ませて頂いていますが、サラリと通り抜けて行く人、気持ちが留まってしまう人、いろいろではあります。 もう一世代前のキャスターに田丸美寿々氏が居ました。TBS・日曜日6時頃からの報道番組と記憶しているのですが、やはり彼女のヴィジュアルと知性、行動力そして発信力に、私はすっかり魅了されていました。 話は変わります。 町が少しでも活性化し、商店も地域に貢献する・・・。そういう好循環が生まれる街になって欲しいと思うのです。街から本屋さんが無くなる・・・なんて考えただけでもゾッとします。 先月の「つれづれ」に書きましたが、経済性、利便性だけでは人間の心は潤わないと思うのです。たまには街の本屋さんをのぞいてみる余裕はないのでしょうか?お忙しいでしょうか? 自身の思惑を何もかも外して、フラリと入った本屋さんで立ち読みをさせて頂きつつ、想定していなかった本に出会い、斜め読みしはがら何を買おうかと迷う楽しみは格別です。ダイエット本を買おうか・・・はたまた話題本を買おうか・・・。ウロウロするのです。 大きな都市の本屋さんも大変です。イベントをしかけ、工夫をこらし、喫茶コーナーを設け、雑貨を置き、努力しています。 幼い頃、買ってもらった絵本で、今なお、私の記憶に残る「白鳥の王子」は、美しい色彩と夢で溢れていました。私が最初に出会った絵本は兄が持っていた「宮本武蔵」です。渋いでしょう!!その兄の絵本の中の「武蔵が刀を脇に置き風呂に入る」シーンは、今でも鮮やかによみがえります。 小学生になり、本格的に本を読み始め出会った本「フランダースの犬」は、涙で活字が読めなくなる程、シャクリ上げ泣きました。本との出会いは十人十色でしょう。ここから、私と本との深いかかわりが生まれました。 そんなつもりではなかったのですが、簡単な本なので1日で読み切りました。 商店街「第三・土曜市」も元気です。出店して下さっている中に、プリンの店があります。京都るり渓牧場の平飼い卵と北海道産の四葉牛乳を使用して作っているのだそうです。 「滑らかな舌触りと程よい甘さで・・・防腐剤等の添加物は使用しておりません。」との事です。 10月の土曜市は、15日(土)です。お待ちしています。 |
2016年(平成28年)9月7日
9月にやっと入った・・・という思いです。連日の暑さは尋常ではなく、こんな日々が永遠に続くのではないかと錯覚してしまいそうです。 日本全体が拝金万能の人々で溢れ、それでも欲求不満の様な物の考え方は止まりません。 この日本中が落着きを失い、日本の文化が行き場をなくしさまよっています。 日々、わずかずつ実は大きくなり、最近は色が付き、ますます可愛くなり、毎日気にかかって仕方がないのです。 自然は、こんなにも健気に私達を楽しませてくれるのに、人間はいったいどうなっているのでしょう。 そうは言いながらも、この夏休みをいかがお過ごしでございましたか? 私はその中でも、8/20 男子400mリレー決勝を期待を持って待っていました。 くり返し放映される映像に、そして数十秒の戦に血を沸かせ、心もリフレッシュする思いでした。 話は変わります。 写真のこのアーチ型の時計は、大正時代の、ほんの短い期間にしか作られなかったのだそうです。優美で、おしとやかな女性の姿にも似て、たくさんの古時計の中から迷わず、これを選びました。 この時計は幾人の人を幸せにし、又幾人の人の手を渡って私の元へ来たのでしょうか?次々受け渡されてきた人々は、皆さん丁寧に優しく慈しんで来た事が良く分かります。年月を経た風情は出ていますが、決して粗末に扱われた事はなかったと思われます。 もう1ツ我家にも古時計がありますが、これはドイツ製です。求める時、骨董屋さんが「この中の機械は、すこぶる上等のものが入っていますヨ。」とおっしゃるお話を聞き、この時計が醸し出す雰囲気に惚れ込み、ちょっとお高かったのですが、手に入れました。 これもまた、どう言う経緯で海を渡って日本に来たのか?どういう思いで時を刻んでいるのか?想像は大きくふくらみ私の手元にある事を考えさせられます。 この数日は、空の色と雲の形が少し変わりました。わずかずつ朝夕、確実に秋に向かおうをしているのでしょう。 多くの方々が涼しい風が吹いてくるのを待っています。秋の花々も秋らしく咲く日を待っています。我家の「山ほととぎす」もなかなか花を付けてくれません。 昨年は、この時季すでに咲いていました。毎朝ながめ、花を切って店へ持って来られる日を、今日か明日かと待っています。ちょっと愚痴っぽい「つれづれ」でした。いつも本当にありがとうございます。 |
2016年(平成28年)8月3日
盛夏ですね。暑いの寒いの・・・と言っていられない程、世の中が取り乱れている日々を体で感じながら、心が痛みます。 そんな中、超アナログの美しい世界、京都祇園祭り・後祭りの宵山(7/23)へ10数年ぶりに出かけました。 口々に「いいお天気で・・・今年の宵山は涼しくて・・・。」と挨拶を交わし、目が輝き、お祭りの雰囲気を十分に醸し出していました。以外と涼しい風が通りを流れ、ちょうちんが灯る中、ちょっと浮世離れする心地です。 3年前から祇園祭は「前祭り」と「後祭り」に分かれたそうですが、後祭りの宵山は人出も丁度良いくらい、程々の風情がありました。「コンコチキチン・・・」のお囃子で盛り上がる中、鉾や山を見上げ、新町通り、室町通りへと流し、家々のお宝を拝見させて頂き、ゆっくり、ぶらりとした時間は予想外に楽しいものでした。 何より、この京都の町衆の心意気に感動と尊敬の念を抱きます。
パンフレットを引用させていただきましたが、この夏のかけがえのない思い出となった事がとても嬉しいです。 「ちまき」は買って下さい・・・との事です。それらは、このお祭りを支える大切な資金の一部になるそうです。 年令と共に物の見え方は変わりますね。 もっと勉強してみたいナァ・・・と思ったのですが、すでに毎日の雑事に追われて向上心は失せつつあるのが現状です。 原産地はインドといわれ、日本には古く中国から渡来されたとされるが、もともと自生種であったとする説もある。 ・・・とは、すべて、まるまる本の受け売りではありますが、何となく知っているつもりが、何も知っていない事に気づかされてしまい、これくらいの事は、ずっとずっと記憶しておきたいものだと、変に感心してしまいました。 「なぜこんな小説の中の蓮の花に・・・。」気持ちがひっかかってしまったのか・・・。 蓮の花と父との思い出は、私を妙に、得体の知れない煩悩の世界に引き込んでしまい、父親への思いに切なく、感傷的になってしまっています。 父から受け取ったものがいかに偉大であったか・・・。先日のNHK日曜美術館で放映していた「花森安治」の時代を父は私達子供を育てる中で、多少なりと実践してくれていた事に改めて感謝しています。 『美しいものは、いつの世でもお金やヒマとは関係ない。みがかれた感覚と、毎日の暮らしへのしっかりとした眼とそして絶えず努力する手だけが一番美しいものをいつも作り上げる』と言っているのです。 私がいつも心から叫びたい言葉がそこにあったのです。 こういう美しい物、美しいと言う事を願う気持ちは、だれの心にも存在するのではないでしょうか。 8月に入るとさすがに暑いですね。商店街の「第三・土曜市」は、8月の暑い中でも開催します。8月20日です。 適当に田舎町の島本町は、西の山からオゾンをいっぱい含んだ涼しい風が吹くのですヨ!
書きたい事はいっぱいあったのですが、祇園祭と蓮の花の話で終始してしまいました。お忙しくなさっている方も、ゆっくりなさっている方も、どうぞ暑い日差しに気を付けて秋の気配が来るのを待ちましょう。いつもありがとうございます。 |
2016年(平成28年)7月4日
世界中がグローバル化・・・と声高に呪文の如く唱え始めて数十年ですね。 日本ほど自然に恵まれた風土は無いと思うのです。国土の3分の2は森林に覆われ、その伏流水は国民の心を潤し、独特の美しい感性を育ててくれたはずです。 つい先日も花染を、先生のお人柄で作品で支えて下さった方が西の国に渡ってしまわれました。 話を好転させますね! 7月・8月・9月は花染の店にとっても暑い日々をお客さまにおいで頂きたい・・・と、何かしら考える日々です。 いつの頃からか・・・NHK大河ドラマの中の衣装に「絞り」がふんだんに使われる様になりました。 もう1ツ布のお話しです、ラオスの布の話です。 ボチボチではありますが、少しずつ花染の店頭にお目見え致します。 かえるも「ゲロッゲロッ」と、早苗えの中で鳴いています。水無瀬川の上流に乱舞していたホタルは終わってしまいましたが、梅雨の大雨の後は、水の豊かな島本町の山々の緑は息を吹き返したごとく、麗しくしっとりと落ち着いた佇まいになります。 何はさておいても、真夏日に向かう体力を蓄え、例年にない・・・と言う暑さを迎え撃ちましょう。 |
2016年(平成28年)6月1日
毎日毎日、新聞にテレビに・・・ありとあらゆる情報が溢れ、目まぐるしく世界が移り変わり、とんでもなく、戸惑いのるつぼの中に居る様な気がします。 長く仕事をさせて頂いていると、心が折れそうになったり、気持ちが苦しくなる時も多々ありますが、日常のささやかな嬉しさで「めげないで立ち上がろう!!」と懸命に歩きます。たった1ツの言葉で励まされ、勇気を頂く事も度々あります。 先日、「殿・利息でござる!」を拝見しましたが、この映画の中にこの解決策がびっしり詰まっていました。「何と言う見事な人間のありようでしょう。」美しい・・・と簡単に言うことをはばかられる程の人間の英知に、何か現代に生かせる方法はないものか・・・とつくづく考えさせられると同時に、一人一人各々が、ちょっとした心意気を持つ事の積み重ねの様な気もして来ました。 「言うは簡単、行うは難し!!」・・・とは、まさしくその通りです。機会があればご覧になると良いと思います。見て欲しいけれど観客のほとんどは、中年以後の人々です。本当は、行き詰まりを抱えている若い人々に見て欲しい・・・と思う作品でした。 話は変わります。 若い人々が企画し運営に当たって下さっています。ゆっくりと、しかし確実に島本町に定着して行っている事は、努力以外の何ものでもありません。2日間、町外の人々も街を往来し、田舎の風景が少し新鮮味を帯びるであろう事を念じています。 その頃になると、田植えもすべて終わり、水田に飛び交うつばめの姿も見かける様になり、美しい日本の小さな田舎町が瑞々しい姿に変わります。 しかし、島本町も度重なる変遷を繰り返して来ました。20数年前に100%地下水だった水道水が、10%府の水が入る様になり、反対運動をしましたが、それもかなわず・・・それ以後、どんどん宅地開発されて行きました。 ここ3年の間にさらなる開発に向かうそうです。サントリー研究所跡地に、中・高一貫校が建設され、関電の運動場だった土地は売却されマンションが・・・。そしてサントリー物流倉庫跡地には14階建のマンションが・・・。 嘆いてばかりもいられません。それでも自然と共生してゆく道はいっぱいあると思います。やはりそこにも人間の英知は必ず役に立つと信じています。 うぐいすの「ホーホケキョ」という美しい声を聞き、かえるが「ゲロゲロ」と鳴く島本町が未来に向けて有り続けて欲しいと切に願うばかりです。 それにしても、年々気温は高くなり、今年の夏はさらに暑くなりそうですね。ザルそば・ソーメン・冷麺・・・と日本の夏の食材が活躍し、少しでも涼を求めながら乗り切りたいですね。 おそばと言えば、忘れられない舩木先生との思い出がよみがえります。先生は、日本のそばが大好きで、年間を通して召しあがっていらっしゃいました。 いつも何かと思いつくままに書いてしまいますが、森羅万象、美しい物や姿にあこがれています。 商店街の「第三・土曜市」も、順調に進行しています。 梅雨の季節がもうすぐそこまで来ています。何か雨を楽しめる様、雨ぐつ、雨傘でも買い揃えましょうかネェ~。 |
2016年(平成28年)5月9日
日本中が心を痛めましたね。連日の悲しい報道に地震国、日本の現実を突きつけられます。 お天気も何だか不順ですね。暑い夏日があると思えば、肌寒い日もあり、とてもおかしい。。。と思ってしまいます。 4月19日(火)から「西川孝次の吹きガラスの仕事」展をさせて頂きました。素敵なガラス、可愛いガラスが花染の2階いっぱいに並びました。4月は皆様、お忙しい中ですのに、お出かけ頂きまして本当にありがとうございました。 小鉢に冷たいお料理を・・・夏の暑い日に温かい煮物をガラスの器に涼し気に盛り付けるものいいものです。 連日の様にお客様がご自宅の庭に咲いた大切は花を切ってお持ち下さいました。たくさんの楽しい花いっぱいの展示会をさせて頂きました事に感謝の思いでいっぱいです。重ねてありがとうございました。 我が花染の小さな庭も新芽がいっぱいで心癒される日々です。二葉葵・水引き草・山吹き・あまどころ・椿・やぶラン...。雨に濡れる日は、「ボーッ」と眺めてしまいます。日々成長してゆきますが、これから暑い夏に向かって耐えてくれるでしょうか?小さく囲われた空間ですので、蒸れて元気をなくすものもあります。 もう一ツ楽しみが増えました。「シダ」をお分け頂いたのです。焼締めのちょっと良い植木鉢に入れ、いまご満悦です。 それに触発されて、山野草の植木鉢を、とても贅沢に穴窯で佐藤ケイさんに焼いて頂いています。群馬県の榛名山を望む倉渕村の山の中に工房はあります。ひと山超えると軽井沢と言う本当に何もない山の中です。 窯出しと言う日には、朝一番の新幹線で京都を発ち、東京・高崎を経て山に入ります。まだ今程、東京までの時間が短縮されていない頃でしたが、それでも昼頃には工房に到着。穴窯から出される作品を喜々として選び、夕刻まで緑豊かな自然といっしょに幸せは時間を過ごします。 でも若かったので、それが楽しく、未来への夢で溢れていました。年を重ねると共に、さずがにそれは出来なくなり、高崎で1泊したり、彼の工房近くのひなびた温泉に宿泊したり...と形を変えてゆきました。 1ツの目的を持って進んだ30数年は堅い絆を作り、現在にも到っています。ありがたいですね。 佐藤ケイ氏の穴窯とは、古墳時代に使われていた焼成の方法です。効率が悪いので、その後室町時代、朝鮮半島を経て日本に渡って来た登り窯に変わって行くのです。 たくさんの時間をかけ、たくさんの人の手、そして大自然の恵を受けて製作されるものは、私達にうるおいと感動を与えて下さいます。炎との格闘が目に浮かびます。 第三・土曜市も、おかげ様で大盛況です。出店者の方々、お出かけ下さるお客様にも感謝です。それなりに苦労も沢山ありますが、少しでも活性化の役に立てれば...とめげない心で頑張っています。皆様の支えあっての事です。 5月の連休はいかがお過ごしでしょうか。私は通常の営業を致しました。5/1(日)・5/2(月)は花染は定休日ですので、久しぶりに大阪・中の島・東洋磁器美術館へ出かけ「宮川香山」という全然存じ上げなかったすごい人の展覧会を拝見致しました。絶句・・・と言うしかない作品と人となりに驚きの数々を体験しました。 5/2(月)は、京都・紫野大徳寺の「狩野探幽・雲龍天井画」が春の一般公開と言うので、出かけました。数百年を一気にもどり龍が躍る姿と歴史の重さを体いっぱいに感じつつ、大徳寺内を気のおもむくまま拝見して回りました。新緑に目もさめるごとく感動した1日でした。 そうそう、何時だったか「エベレスト」の映画も見ましたヨ・・・。とても良い作品でした。感動が胸に広がり、その熱い思いに涙し、厳かな気持を抱く事が出来ました。 気候がとても不順です。どうぞお気をつけて下さいませ。北海道は29日(金)は雪だったとの事ですね。 |
2016年(平成28年)4月1日
今日から新年度のスタートですね。以前は4/1はエイプリルフール「4月馬鹿」と言って、この日は嘘をついても良い日とされ、人様にちょっと「いたずら」をしたものです。何をしても可笑しくて、何があっても「キャッ、キャッ・・・。」とお箸が転げても笑いころげていた時代の若き日々です。 先月3月6日、大山崎山荘美術館の「「三國荘展」に出かけました。久しぶりに訪れた美術館は、春と言うには少し早い・・・しかし、やぶ椿が最後の花を咲かせ、ひっそりとした佇まいの中でした。 ちょっとマニアックな「三國荘展」だったので人影も少なく、トンネルからのプロローグは大好きな美術館への思いを一気に盛り上げてくれました。 加賀正太郎(ニッカウヰスキーの創始者)の別荘であったこの建物は、幾多の変遷を経て、20年前に大山崎山荘美術館として発足しました。 花染から歩いても40分余り、直線距離にして3km程だと思いますが、木々に囲まれ四季折々違った表情を見せ、自然に溶け込み、しみじみ胸に感動を与えてくれる最良の場所なのです。 山荘から眺める三川合流地点(桂川・木津川・宇治川)に「背割りの桜」と称する桜の名所があり、きっと桜をめでる人々で賑わっている事と思います。 3/19(土)「第三・土曜市」は午前中は雨との予報でしたが、開場の頃には雨が上がると判断し、決行しました。一時間程わずかの霧雨に濡れはしましたが、ありがたい事に、空は明るくなり私達も胸を撫で下ろしました。 高槻ケーブルテレビの撮影も入り、4月に放映して下さるそうです。宣伝効果に期待し、たくさんの人達が来て下さる様になれば、嬉しいです。 そうそう、「第三・土曜市」に出店して下さっている「たこ焼き屋さん」・・・。 この年になると、人との繋がりをとても有難い事と感じます。人様に支えられ、助けられ、そして又、何処かで人様の役に立つ事が出来る様に心がける大切さを念頭に置いていたいですね。 先回3/2「日常つれづれ」に島本町は、いい町ですヨ・・・。と書きましたが、10日程前、店へ初めての40代後半くらいの女性が入って来られ、「こんな所に、いい店があるんですね・・・。」とお誉め言葉を頂きましたが、それにも増して嬉しかったのは、「子供が島本の高校にこの春から入学するので、手続きに来たのですが、とてもいい町ですね。引っ越して来たいくらいです!!」とおっしゃって下さったのが何よりの喜びでした。吹田にお住まい・・・との事です。 花染は大通りから2軒入っているので、初めて島本町へ来られた方には、見つけて頂けなくて、少々辛い折がありますが、「何か感じて引き寄せられたのです・・・。」と時折、ありがたい言葉を頂きます。こうして又、人様とつながっていく事に感謝です。 島本ウォッチング。ぶらり街歩きです。 島本町には、いたる所に沢山の桜の木があります。春には見事な花を咲かせ、心地良い風が吹く頃には、緑陰を私達に与え、そして秋には美しく紅葉するのです。 水無瀬川の流域の堤は見事な桜並木です。水無瀬駅前の桜も春を告げます。4月1日現在は6分咲きですが、まもなく街全体が薄桜色に染まり、各自治体・子供会はそれぞれ桜の木のもとでお花見を催し、一瞬の春を楽しみます。 4月19日〔火〕――― 4月23日〔土〕 ☆ ゴールデンウイークの休みは通常です。 日・月定休日 |
2016年(平成28年)3月2日
春の太陽の明るさにホッとします。冷たい季節が終わり、やっと温もりを日差しから感じ取る事が出来る様になりました。心より春を待っていました。春の身支度をし、しつらえをすると心まで和みます。
今、多肉植物にはまっています。センベルなどにもお詳しい人と知り合いました。この方も「第三・土曜市」に出店してくれている人です。私が今まで失敗した育て方を改めさせて頂き、教えてくださっています。愛らしい姿にぞっこんです。これからの季節、大きく育ってゆくそうですので、気を抜かずに、心配りをしてやりたいと思っています。
植物や自然が日常の中にある暮らしは、とても良いですね。これからの季節、この街は道端に、田畑に、そして山々に自然が溢れます。レンゲやたんぽぽ、名を知らない花も自生し長閑な春を迎えます。 お若いご夫婦、お子様づれの人々も多く入って来ています。お店へ来て下さったお客様が新しく引っ越して来た・・・との話は、とても嬉しいです。人口は3万人前後ですが、一応不自由なく日常生活は成り立ちます。お年を召して、無機質で騒々しい暮らしがしんどくなり、そうかと言って田舎暮らしも大変だし・・・と思っている方は、是非、島本町にお住まい下さいませ。ご年配の方々にも、子育て世代のお若い層にも優しい町です。 私達の「第三・土曜市」も島本町の特性を生かし、地場の野菜を是非販売したい・・・と熱望していたのですが、やっと地元の新鮮な四季折々の野菜や果物を出店してくださる方が見つかりました。3/19(土)から農家が3軒になります。土曜市の進化の為には欠かせない存在になってくれると期待しています。 私も今年は例年になく、とても沢山の切り干し大根を作りました。年明け1月は暖かい日が続き、野菜が一気に成長してしまった・・・と言う事で、大根・水菜・ねぎ・白菜の冬野菜を大量に頂き、無駄にしたくないので、せっせと料理に励みました。切り干し大根は、冷凍して保存します。それを少量ずつ取り出し水にもどし、お出汁で薄味に煮ます。自然の風味にお日様の力が加わって香もお味も特級に仕上がります。私は少しコリコリと歯ごたえがあるのが好きなので、煮過ぎない様に気を付けますが、これから少しずつ冷凍保存から出して楽しめるのですよ。我家の器に入れてみました。柴田さんの飴釉の楕円鉢です。
この器は20年くらい我家で重宝に使っていますが、いつもその使い心地に感心させられています。 花染に現在置いてある柴田さんの器の中で今回この楕円鉢の作品を数点写真に撮りました、スリップウェアーの作品です。
日々の料理は家族にとっても、自分にとっても大切ですが、お気に入りの器の数々は、暮らしにうるおいと楽しみを与えてくれる事を実感致します。 話はまったく変わりますが、今、空前のネコブームと言われています。「ブーム」という文言は嫌いですが、時折、HNK BSプレミアムの「ねこ歩き」をボーッと見ることがあります。ねこの目線がのどかで気持ちがなごみます。 そして最近・・・といっても十年程前、両親がまだ健在の頃、私が里に帰った折、父がひょっこり「あの時、猫は捨てたんだ・・・。」と思いがけずポツリとつぶやいたのです。 その父母も今では西の岸に渡ってしまいました。猫のことと言うと全ての話がこれにつきるのです。 4月には久しぶりに西川孝次さんの「吹きガラス展」をしたいと思っています。彼が今、一生懸命制作して下さっています。普段、花染に置いていないたくさんの作品が春の光の中で並びます。30年近い彼とのおつき合いを大切に、私もがんばりたいと思っています。 明日はひなまつりです。いろいろの思い出とともに春を迎えます。 |
2016年(平成28年)2月1日
この冬は暖かくて楽だナァ...と思いきや、突然日本列島が寒波に襲われ、それも例年にない...と報道されています。奄美大島で百数年ぶりの雪!沖縄では初めての雪、に皆な驚いたことでしょう。 年をとると、何か明るいものに心ひかれます。どちらかと言うと土味の豊かな器が好きだったのですが、最近、磁器の作品も心なしか店に増えて来ました。 渋い器でコーディネートした食卓に花を添えてくれるのです。 温かい話がもう1ツ...ミーハーのお話しに心がゆるみます。NHK朝のドラマに花染のお客様達と一緒になってはまっています。 大阪では、これをきっかけに五代友厚・広岡浅子氏の偉大さを知り、大阪株式取引所(現・大阪商工会議所)などゆかりのものを見学する人が増えたとの事です。 この島本町に暮らす様になって、約40年になりますが、ここは大阪府の北のはずれ、20分も歩くと京都府という境目に位置する関係もあり、大阪市内のことはほとんど知識として無いのです。 大阪の素晴らしさを、この五代友厚・広岡浅子氏をお手本にしながら、もっともっと日本中にエールを送ってほしい...朝ドラ「あさが来た!」に託す思いです。 話は飛びますが、電車など乗り物に乗っていると、ほんの希に素敵は80才代くらいの品の良い方をお見かけすることが事があります。 今回の「日常つれづれ」はさりげなく流してしまおうと思っていたのですが、とても気になった番組があり、その事が胸に引っ掛かっています。 すでにこのシリーズは3~4回だと思うのですが、写し出される映像と事実に、深い憤りを憶えるのです。私達がどうする事も出来ないけれど、世界の近代史をもう少し学ぶ機会を人類に与えてほしいとさえ思ったのです。今、世界に蔓延する「にくしみ」の連鎖がどうして起こったのか、そして驚くべき憎悪にまみれた映像を映し出していました。 「地球は人類は滅びる!」そんな嘆きを持つ番組です。まだまだひき続き制作されるでしょうし、また、再放送、再々放送して頂きたい番組です。 何だか最後は憤る気持ちで終わりたいのですが...。 天候もおかしいし、人間も何もかもおかしい!! でも花染には可愛いチューリップも咲いています。 |
2016年(平成28年)1月11日
新しい年になりました。今年はお天気が良かったので、毎朝美しい日の出を見る事が出来、神々しく光を放つ太陽をついつい拝みたくなりました。 石清水八幡宮は昨年10月、国宝指定を受け、一気に関心が高まったのでしょうか。人出に拍車をかけたのかも知れません。 プラプラと過ごしていた3日の朝、NHKで偶然出くわしてしまった番組に釘付けでした。 10数年前、日曜美術館で放映された大窯に感動し、数十年かけて80mの窯を築くお話しがありました。 室町時代から続く名門の窯元に生まれ、炎を見るのが大好きは子供だったとの事です。25才から始めた初期の作品は、これまでの備前にはなかった斬新なもので、奇才と評価も高かったにもかかわらず、400年前の古備前に出会い、探求が始まり、遺跡に答えを求めたそうです。 昔の古備前は全長50mの窯で焼かれた事を参考に、自ら図面をおこし46mの大窯を築いたのは36才の時です。 今回の番組はそれ以後の壮大な彼のあくなき挑戦の現場を写し出していました。 窯出しは、その現場にいると、すごい感動だと思います。 白い焼物...陶岳さんが静かに「綿菓子みたいな焼物じゃ!」と口をついて出る言葉にただものではない焼成を知りました。 27年10月、巨大窯からすべての器が取り出され、静かに窯の中を歩く姿に魅せられました。そしてもっと魅せられた言葉は、「もうすでに次に気持ちは移って行かなければいけない。発信したいと思うものがどう言うものか分からないが、命ある限り見てみたい!」と巨大窯がもたらす過酷な試練を超えようとする姿でした。 長々と書いてしまいましたが、私が尊敬してやまない「森 陶岳」を知っていただきたいと言う思う一念です。 新年早々、書きたいことはいっぱいあったのですが、ちょっとはしょります。 熱い話を2ツ!! もう1ツ。1/4の新聞全面広告「いま求められているのは海賊のような男」を見つけました。 新聞を見ていると本欄もですが、広告の部分にも、生き方、考え方のヒントを得る事が多々あります。 11日は成人の日。そして鏡開きです。あずきを煮ておぜんざいを作りましょう。あつあつのお餅といっしょにお正月も終わりですね。 椿の花名は「玉の浦」、何と趣のある名称でしょう。道々には、そこはかとなく?梅の花の香が漂っています。日本っていいですね。 そして商店街の「第三・土曜市」今年初回が16日(土)です。 そうそう...子供の楽しい遊び場も作りますよ!! 今年も、めげない心で熱く進化出来れば嬉しいです。 花染はいつも暖かくした店内と心でお待ち申し上げております。是非、お遊びにお出かけくださいませ。 |